小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」138

◎ 老僕との、二百年ぶりの再会

※ 【霊界】での掟として、なかなかお許しが下りず‥‥。

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☆☆【私(※一風)から】

 海岸の修行場には、縁のある人が、
 やって来ることに、なります。

 まず最初は、八十歳位の老人が、
 来るのですが、
 果たして、どんな言われの人なので、
 しょうか?

 早速、読んでいきましょう。

◎ 小桜姫:
 しばらくすると、指導役のお爺さんは、
 私が先刻、霊眼で見た、一人の老人を連れて、
 再びそこへ、現れました。

◎ 指導役のお爺さん:
 どうじゃ。
 実物を見ても、まだ判らんかな?

 これは、そちのお馴染みの爺や‥‥。
 数間の爺やじゃ‥‥。

◎ 小桜姫:
 そう言われた時の私の、頭の中には、
 古い古い記憶が、電光のように、
 閃きました。

 まあ、お前は、爺やであったか!

 そう言えば、なるほど、
 昔の面影が、残っています。

 第一、その小鼻の脇の黒子‥‥。
 それが何よりの、確かな目印です‥‥。

◎ 数間の爺や:
 姫様。
 ワシは、今日のように嬉しいことは、
 ござりませぬ。

 と、砂上に手をついて、
 嬉し涙に、咽びながら、

 とうから、姫様に逢わせてもらいたいと、
 神様に、御祈願を込めていたので、
 ござりますが、
 【霊界】の掟として、なかなかお許しが降りず、
 とうとう、今日まで、かかってしまい、
 ましたのじゃ。

 しかし、お目にかかってみれば、
 いつに変わらぬお若さ‥‥。
 ワシは、これで本望でござりまする‥‥。

◎ 小桜姫:
 考えてみれば、私たちの対面は、
 随分久しぶりの対面で、ございました。

 現世で別れたきり、
 かれこれ二百年近くにもなって、
 いるので、ございますから‥‥。

 数間の爺やのことは、
 ついうっかりして、まだ一度も、
 お噂を致しません、でしたが、
 これは、昔、鎌倉の実家に仕えていた、
 老僕なので、ございます。

 今回は、以上です。

 どんな昔話に花が咲くのかは、
 次回と、致します。

 ここで、学んで頂きたいことは、
 【霊界】の掟として、
 という、言葉です。

 【霊界】で、縁のある人と再会するためには、
 それなりの、【魂】の進歩が、
 必要だと、いうことです。

 この爺やの場合、小桜姫と逢うのに、
 二百年を要した、訳です。

 この意味を、よくお考え頂きたいと、
 思います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。