小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」140
◎ 良人である三浦の殿様の、再登場
※ 先方からこちらへ来てもらうことと、
致そう‥‥。
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☆☆【私(※一風)から】
今回は、
爺やの願いである、
小桜姫の良人である、三浦の殿様と逢いたい、
が、叶うことと、なります。
小桜姫と、三浦の殿様と、爺や、
の三人で、逢うこととなりますが、
どのような、対話になるのか?
早速、読んでいきましょう。
◎ 小桜姫:
さあ‥‥。
私がいささかためらって、おりますと、
指導役のお爺さんが、直ちに側から、
引き取って、言われました。
◎ 指導役のお爺さん:
それは、いと易いことじゃが、
わざわざ、こちらから出掛けずとも、
先方から、こちらへ来てもらうことと、
致そう。
そうすれば、爺やも、久しぶりで、
夫婦、お揃いの場面が、見られる、
というものじゃ。
まさか、夫婦が揃っても、
以前のように、人間臭い執着を、
起こしもしまい、と思うが、
どうじゃ、その点は、請け合って、
くれるかな?
◎ 小桜姫:
お爺さま。
もう、大丈夫でございますとも‥‥。
とうとう、良人の方から、この海の修行場へ、
訪ねて来ることに、なってしまいました。
間もなく、良人の姿が、スーッと波打ち際に、
現れました。
服装、その他は、相変わらずでございますが、
しばらく見ぬ間に、幾らか修行が積んだのか、
どことなく、身に貫禄がついて、おりました。
◎ 小桜姫:
近頃は、たいへんにご無沙汰を、
致しました。
いつも、ご機嫌で、何より結構で、
ございます‥‥。
◎ 良人:
お互いに、こちらでは、
別に風邪も引かん、のでな。
アハハハハハ‥‥。
そなたも、近頃は、たいそう若返った、
ようじゃ‥‥。
◎ 小桜姫:
二三、問答を交わしている内に、
数間の爺やも、そこへ現れ、
私の良人と、久しぶりの対面を遂げました。
今回は、以上です。
このように、三人での対面が、
この海岸の修行場で、こと成りました。
修行を積んで、執着を棄てていくことが、
できるようになると、
このような、縁者との対面が、可能になること、
が、わかります。
できれは、このことを、よくよく、
今の内から、熟考されることを、
願います。
さて、この三人で、どのような会話が、
為されるのか?
それは、次回と、致します。
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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。