小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」159
◎ 小桜神社の由来 ⑯
※ 産土神からの諭し
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☆☆【私(※一風)から】
私たちは、縁あって、
この日本に暮らしています。
その、生まれや、土地に関する、
差配をされているのが、
産土神(※うぶすなしん)です。
私たちの「人生」に関わっている、
たいへん身近な、神様なのです。
鎮守の神様として、格地域、地域に、
祀られています。
今回、小桜姫が、お宮に入るに当たり、
産土神からの、忠告が、あります。
私たちも、心して読んでいきましょう。
◎ 指導役のお爺さん:
最初、この人(※小桜姫)を預かった当座は、
詰まらぬ愚痴を、並べて、
泣かれること、のみ多く、
流石のワシも、いささか途方に暮れた、
もの、じゃが、
それにしては、ようここまで、
仕上がったものじゃ。
これからは、何と言おうが、
小桜神社の祭神として、
押しも、押されもせぬ身分じゃ‥‥。
早速、出掛けると、致そう。
◎ 小桜姫:
お爺さんは、いつもの通りの白衣姿に、
わら草履、
長い杖をついて、先頭に立たれた、
のでした。
波打ち際を歩いたように感じたのは、
ホンの一瞬間、
私たちは、いつしか、電光のように、
途中を飛ばして、
例のお宮の、社頭に、立っていました。
中に入って、ホッと一息つく間もなく、
忽ち、産土の神様のお姿が、
神壇の奥深く、お現れに、
なりました。
その場所は、遠いようで、近く、
また、近いようで、遠く、
まことに、不思議な感じが、
致しました。
恭しく、頭を下げている私の耳には、
やがて、神様の御声が、
凛々と響いて、まいりました。
それは、だいたい、左のような、
意味の、お諭しで、ございました。
◎ 産土神:
今より、神として祀らるる上は、
心して、土地の守護に当たらねば、
ならぬ。
人民からは、様々の祈願が出るで、
あろうが、
その正邪善悪は、別として、
土地の守護神となった上は、
一応、丁寧に、
祈願の全部を、聴いてやらねば、
ならぬ。
取捨は、その上のこと、
である。
神として、最も戒むべきは、
怠慢の仕打ち。
同時に、最も慎むべきは、
偏頗(※へんば)不正の、処置、
である。
怠慢に流るる時は、
しばしば、大事を誤り、
不正に流るる時は、
ややもすれば、神律を乱す。
よくよく心して、
神様から託された、
この重き職責を、果たすように‥‥。
◎ 小桜姫:
産土神からの、お諭しが終わると、
続いて、龍宮界からの、お言葉が、
ありましたが、
それは、勿体ないほど、お優しいもので、
ただ、
◎ 龍宮界:
何事も、難しいことは、
こちらに、訊くように‥‥。
◎ 小桜姫:
とのことで、ございました。
私は、今更ながら、
身に余る責任の重さを、
感ずると同時に、
限りなき、神恩の、かたじけなさを、
しみじみと、味わったことで、
ございました。
以上です。
産土神とは、土地の鎮守の神様、
です。
高い位の、【龍神】様です。
怠慢や、不正や、偏ることを、
強く、戒められ、ました。
しかし、難しいことは、
【龍神】に訊くように、
とも、ありました。
小桜姫は、こうして、
【龍神】様との、仲立ちとなる、
人霊の神様と、なられた、わけです。
こらからは、小桜神社の神様として、
里人の祈願を、聴いていくことと、
なった、のです。
それにしても、
有り難い、産土神からと、
【龍神】様からの、お言葉でした。
何度も、お読み願います。
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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。