小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」169
◎ 溺れた子どもの命は‥‥。
※ 一生懸命、命乞いの祈願をかけました
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☆☆【私(※一風)から】
神様と言っても、小桜姫はあくまでも、
人霊で、あります。
ですから、
小桜姫の仕事は、上位の神様への、
取り次ぎ、なのです。
今回は、江戸期、
ある旗本の子どもが、海で溺れて、
息をしていない、仮死状態となりました。
そして、そのお付きの女中が、
小桜神社に、命乞いの祈願に、
来たことが、報告されます。
これに対して、「神界」では、
どう、取り計らうので、
ありましょうか?
読んでいきましょう。
◎ 小桜姫:
いよいよ、絶望と決まった時に、
私の許へ、夢中で駆けつけたのが、
その娘(※旗本の女中)で、
ございました。
その娘は、まるで半狂乱。
髪を振り乱して、階段の下に、
伏しまろび、
一生懸命、泣きながら、
祈願するの、でした。
◎ 女中:
小桜姫様。
どうぞ、若様の命を、取り止めて、
下さいませ‥‥。
私の過失で、大切な若様を、
死なせてしまっては、
どうあっても、【この世】に、
生き長らえて、おられませぬ。
たとえ、私の命を縮めましても、
若様を、生かしていただきます。
子どもの時分から、信心している、
私で、ございます。
今度ばかりは、是非、私の願いを、
お聴き入れ、下さいませ‥‥。
◎ 小桜姫:
私の方でも、心から気の毒に思いましたから、
時を移さず、一生懸命になって、
神様に、命乞いの祈願をかけましたが、
なにぶんにも、相当手遅れになって、
おりますので、
「神界」から、
一応は、駄目である、
との、お告げで、ございました。
しかし、人間の至誠と申すものは、
こうした場合に、大した働きを、
するものらしく、
くしびな神の力が、
私から娘に、
娘から子どもへと、
一道の光となって、
注ぎかけ、
とうとう、死んだはずの、
子どもの命が、取り止められた、
ので、ございました。
全く、人間は、真心一つが肝要で、
一心不乱に、なりますと、
身体の中から、何やら、
一種の霊気と、申すようなものが出て、
普通では、とても、できない不思議な、
仕事を、するらしい、ので、
ございます。
今回は、ここまでと、いたします。
感動的な、話では、ありませんか。
祈願は、このようにして、
叶うときは、叶うのです。
命の光が、神様から届けられ、
関係者を通して、流れることは、
西洋の報告でも、
同じく、しているところです。
命のパワーが、神様から、
届くわけです。
しかし、それは、
あくまでも、まだ寿命ではない、
という、前提にたっている、
と、お知りおき、願います。
次回は、この後日談と、なります。
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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。