小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」170

◎ この女中のこと

※ 信心の篤い娘で、ございました。

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☆☆【私(※一風)から】

 前回、旗本の子ども(※五歳)が、
 溺れて、必死の祈願を、
 この女中が、した話を、しました。

 普段の、心掛けも、良かったようで、
 小桜姫から、目を掛けられていた、
 ようです。

 読んでいきましょう。

◎ 小桜姫:
 この女中と申すのが、珍しく、
 心掛けの良い、信心の篤い娘で、
 ございましたから、
 自然、私の方でも、
 目を掛けることになった、
 ので、ございます。

 現と、幽とに、分かれておりましても、
 人情に変わりはなく、
 先方で、熱心なら、こちらでも、
 つい、その真心に、ほだされる、
 ので、ございます。

 とにかく、死んだはずの、子どもが、
 生き返ったのを、見た時は、
 私自身も、心から、嬉しゅうございました。

 まして、当人(※女中)は、
 よほど有り難かったらしく、
 早速、さまざまの、お供物を携えて、
 御礼に、参ったばかりでは、なく、

 その後も、終生、私の許へ参拝を、
 欠かさない、のでした。

 こんなのは、善良な信心の見本、
 と言って、宜しいので、ございましょう。

 以上です。

 眼には見えずとも、
 神様は、おられるのだ、
 と、この女中は、信じておりました。

 そして、この子どもの蘇生の一件から、
 ますます、その信心が、深まった、
 話でした。

 この話は、私たちにも、
 かなり、参考となる、話では、
 ないで、しょうか?

 私たちも、この女中を、
 手本として、感謝の毎日を過ごせたら、
 「人生」が、充実することは、
 確実で、ありましょう。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。