だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉48

◎ R氏からの、報告

※ 「憑依」の実態

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☆☆【私(※一風)から】

 酒が飲みたい霊魂が、
 隙のある飲酒好きの客に、憑りつき、
 二人羽織り、のようにビールを、
 あおりました。

 霊魂には、身体がないため、
 誰かの身体を、借りなければ、
 物質に、関われない、のです。

 酒を飲もうとした霊魂は、
 ビール瓶を振りかざして、
 大暴れしました。

 人間の眼からは、客が暴れている、
 としか、見えませんが、
 その実態は、「憑依」した霊魂が、
 暴れている、わけです。

 では、その場面を、読んでみましょう。

◎ R氏:

 酔いどれは、いきなり大瓶を振りかざして、
 ゴツンと一つ、監督の頭を食らわした、
 から、たまらない。

 監督の脳天は、微塵に砕け散った。

 みるみる、修羅場が、
 現出した。

 「人殺しー!」

 客の大半は、悲鳴を上げて、
 戸外に、飛び出した。

 「憑依」している霊魂の中には、
 人間の首たまに、巻きついたまま、
 一緒に、出かけたものも、あったが、

 それっきり、人間を、つっぱなして、
 しまったものも、あった。

 例の、監督をやっつけた酔いどれは、
 相変わらず、ビール瓶を、
 振り回している。

 すると、酔いどれに「憑依」していた、
 霊魂が、
 この時、その身体から、抜け出しに、
 かかった。

 すっかり、抜け切った、と思った瞬間、
 酔いどれは、ペチャペチャと、
 地面に、つぶれた。

 「酔いどれは、死んだらしい」

◎ ビリー(※R氏の連れ):

 「なかなか、死ぬものか」
 「ただ、酔いつぶれている、だけだ」

 「が、あいつは、おっつけ、
 断頭台のシロモノだね!」

◎ R氏:

 「しかし、監督を殺したのは、
 あいつの仕業では、ない‥‥」

◎ ビリー:

 「無論、あいつの仕業では、ないに、
 決まっている」

 「しかし、裁判官に、そんなことが、
 判るものか」

 「裁判官などは、外面を見て、
 裁判するものだ」

 「日頃、監督を恨んでいた、
 とか、何だとか、理屈は、
 何とでも、つけられる」

 「それとも、貴公(※R氏)は、
 証人として、法廷に、まかり出て、
 あいつの冤罪を解いてやったら、
 どうだい?」

 以上です。

 酔いどれの客は、
 霊魂の「憑依」が、外れると、
 ペチャペチャと、倒れ、
 気を失った、訳です。
 
 【この世】の人間からは、
 酔いどれの客しか、見えません。

 霊魂が、二人羽織りのように、
 「憑依」していたのが、
 わかりません。

 おそらく、酔いどれの客は、
 正気に戻れば、
 ビール瓶を、振り回していたことなど、
 記憶に、ないでしょう。

 しかし、彼は、
 裁判にかかれば、
 殺人犯として、扱われる、
 ことに、なるのです。

 実際の、首謀者が、霊魂であるのに、
 肝心のその霊魂は、
 何食わぬ顔で、新しい酔いどれの客を求めて、
 また、違った酒場に、寄り付く、
 ので、あります。

 これが、事の真相で、あります。

 私たちは、よくこのことを、
 承知しておかねば、ならない、
 でしょう。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。