だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 85

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」の大都市 ⑮

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☆☆【私(※一風)から】

 劇場での芝居が終わり、
 それに、興奮した拷問係が、
 R氏の手下を指名し、
 舞台に、上がるよう、呼びつけたの、
 でした。

 妙に義侠心のある、R氏は、
 自分の手下が、拷問を受けるのには、
 きっと抵抗する、はずです。

 さて、これからは、
 芝居ではなく、本物の闘争が、
 始まりそうです。

 どうなるので、しょうか?

 読んでいきましょう。

◎ 拷問係:

 こら! 奴!(※手下のこと)

 ここへ、出てこい!

◎ R氏:

 家来は、満面に、恐怖の色を浮かべて、
 ガタガタ震えながら、立ち上がったが、
 われにもあらず、座席を離れ、
 舞台の方へと、引きずられ始めた。

 吾が輩は、これを見て、
 大いに癪に障った。

 いかに、虫けら同然の者でも、
 家来は、やはり家来に、
 相違ない。

 これを、断りなしに、引っ張り出されては、
 吾が輩の面目に、かかわる。

 吾が輩は、猛然として、
 席を蹴って、立ち上がった。

 「やい!」

 「こいつは、吾が輩の家来である!」

 「ふざけた真似をしやがると、
 承知しないぞ!」

 期せずして、興奮した低いうめき声が、
 全劇場に響き渡り、
 見物客は、一同、固唾を飲んだ。

 拷問係は、ここぞとばかり、
 吾が輩を、睨みつけた。

◎ 拷問係:

 こら!

 新参者!

 新参者でなければ、
 そんな口はばったいことは、
 言わないはず、じゃ。

 いや、貴様のような奴は、
 そろそろ、「地獄」の苦い見せしめを、
 なめさせる必要が、ある。

 サッサと、この舞台へ上がって来て、
 俺と尋常の勝負を、致せ!

◎ R氏:

 何を、ぬかしやがる!

 勝負を、するなら、
 こっちへ、来い!

 今回は、以上です。

 さあ、えらいことに、なってきました。

 R氏は、気合いでは、誰にも負けていません。

 しかし、「地獄」では、
 それが仇となり、
 頑張れば、頑張るほど、
 R氏は、転落していくのです。

 「地獄」では、相手に勝つことしか、
 考えて、いません。

 相手のことなど、どうでも、いいのです。

 全ては、自分、自分、なのです。

 これが、争い、紛争の大元だと、
 言えましょう。

 さて、この勝負は、どうなるのか?

 それは、次回と、致します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。