だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 86

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」の大都市 ⑯

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☆☆【私(※一風)から】

 さて、いよいよR氏は、
 舞台上で、
 拷問係との、1対1の勝負に、
 なりました。

 【霊界】、とはわけ「地獄」では、
 何が、勝負を分けるので、しょうか?

 このことは、ひいては、
 【この世】にも、言えることだと、
 私(※一風)は、直感しています。

 それでは、今回のところを、
 読んでいきましょう。

◎ 拷問係:

 サッサと、この舞台へ上がって、
 俺と、尋常の勝負を、致せ!

◎ R氏:

 何をぬかしやがる!

 勝負を、するなら、
 こっちへ、来い!

 たちまち、
 猛烈なる「意思」と、「意思」との、
 戦端が、我々の間に、
 開始された。

 吾が輩の長所は、
 「意思」が、あくまでも強固で、
 負けじ魂が、突っ張っている、
 ことである。

 それだけが、吾が輩の、
 唯一の、武器である。

 舞台から、放射される、磁力は、
 実に強大を極めたが、
 吾が輩は、首尾良く、それに抵抗したばかりか、
 あべこべに、敵を、自分の手元に、
 引き寄せに、かかった。

 やや、しばらくの間、
 勝負は、五分五分の姿で、あったが、
 にわかに、見物客の間から、
 ドッと喝采が、起こった。

 拷問係が、一歩、ヨロヨロと、
 こちらへ、よろめいたから、である。

 しかし、敵もさるもの。

 次の瞬間に、
 再び、後方に、跳び下がると、
 同時に、
 今度は、吾が輩の足元が、危なくなった。

 吾が輩の身体は、覚えず、
 五六寸、前方へ、弾き出された。

 見物客は、またも、ドッと、
 はやし立てる‥‥。

 一時は、ヒヤリとさせられたが、
 吾が輩は、即座に陣容を立て直し、
 一世一代の、力を振り絞って、
 グッと、睨みつけると、

 とうとう、敵(※拷問係)の姿勢が、
 再び、崩れ出した‥‥。

 今回は、ここまでと、致します。

 詰まるところ、
 人間とは、【魂】なのです。

 人間と、人間との、勝負とは、
 【魂】と【魂】との、勝負だと、
 言えましょう。

 そのことが、このR氏からの報告で、
 如実に、現されているでは、
 ありませんか。

 私(※一風)には、他に、
 大きく気になる点が、あります。

 それは、おおぜいいる、見物客のこと、
 です。

 こんなに、多くの人間が、
 この「地獄」に、居るわけです。

 また、R氏と、拷問係との対決を、
 喝采をもって、はやし立てて、
 います。

 こういった、残酷なショーに、
 【この世】に生きていた時から、
 楽しみを覚えていた、のでありましょう。

 残酷なことを、喜ぶ「心」、
 他人を、踏みつけて、何とも思わない「心」、
 戦って勝つことしか、頭にない「心」、

 そんなものが、この「地獄」の街を、
 作り出し、
 また、その「地獄」へ、
 「死後」、自ら引き込まれていく、事実に、
 改めて、学ばねばならないと、

 私(※一風)は、痛感しております。

 人間とは、
 全てが、己に【原因】があり、
 自らが、自らを作り出している、
 存在だと、思わされます。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。