だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 97

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」の下層部 ⑦

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☆☆【私(※一風)から】

 R氏は、鬼に言われた通り、
 百人の亡者を、下の世界へ引き落とすため、
 元いた、「地獄」の大都市にむけて、
 鬼の後を、ついて行きます。

 その途中、
 仏教で説かれているのと、
 寸分違わぬ、「釜茹で地獄」を、
 体験させられます。

 亡者は、成人であるにも関わらず、
 子どもの姿に、縮小させられて、
 次から、次へと、大釜へ、
 鬼に、放り込まれる、のです。

 そこの、報告だけで、数ページあるのですが、
 ここでは、敢えて、カットさせて、いただきます。

 ただ言えることは、
 亡者たちは、逃げることしか考えておらず、
 逃げるごとに、鬼に、捕まり、
 大きなフォークのようなモノで、
 煮えたぎった、大釜へ、
 放り込まれる、連続なのです。

 もはや、死んで、いるので、
 さらに、死ぬことも、叶わず、
 何度も何度も、死ぬような劇痛を、
 味わうのです。

 その「地獄」を、通過し、
 さらに、R氏は、鬼に、連れて行かれます。

 その場面から、読んでいきましょう。

◎ R氏:

 ようやくのことで、鬼どもが、
 どこかへ、消え失せたので、
 吾が輩は、釜の中から、這い出した。

 そして、他の連中(※亡者たち)は、
 最初のように、また祈祷を始めたが、
 吾が輩は、御免こうむって、
 案内者の鬼の方へ、近づいた。

 彼(※鬼)は、歯をむき出して、
 笑った。

◎ 鬼:

 どうだ、
 なかなかこの刑罰(※釜茹での刑)も、
 楽では、なかろう。

 よほど、奮起して、
 沢山の亡者を、引き連れて来ないと、
 こんなわお手柔らかな、ことでは、
 済まないんだぞ!

◎ R氏:

 連れて来る!

 連れて来るが、
 しかし、どうして、そんなに沢山の、
 亡者を、欲しがるのだ?

 いくら、連れて来たところで、
 ただ、イジメるだけの、
 話じゃ、ないか?

◎ 鬼:

 当たり前だ。

 俺たちは、人間が憎いのだ!

 とても、お前たちには、想像、
 できないほど、憎いのだ!

 お前たちも、他人を憎むことは、
 知っている、つもりだろうが、
 それは、ホンの真似事だ。

 俺たちの、本業は、
 他人を、憎むことだ。

 俺たちは、芯から、
 人間が、嫌いだ!

◎ R氏:

 そう叫んだとき、
 彼(※鬼)の全身は、たちまち、
 炎々たる、火の塊に、なって、
 しまった。

 彼が、再び人間の姿に、戻ったのは、
 それから、しばらく過ぎてからの、
 ことで、あった。

◎ 鬼:

 さあ、これから、いよいよ、
 お前の仕事だ!

◎ R氏:

 彼(※鬼)は、吾が輩を、
 そう促し立てて、
 大急ぎで、前進した。

 何やら、山道でも、登るように感じられたが、
 ふと、気がついてみると、
 そこは、かつて、吾が輩の住んでいた、
 上の境涯(※地獄の大都市)、
 なのであった。

 以上です。

 鬼の言い分が、報告されました。

 とにかく、「地獄」も下層部まで来ると、
 常に、獄卒たる、鬼に、
 見張られている、訳です。

 鬼の、人間を憎む執念たるや、
 凄まじいものが、あります。

 その鬼と、取り引きなどして、
 R氏は、上の境涯まで、昇りました。

 さて、ここで、どうなるのかは、
 次回と、致します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。