だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 118

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」のどん底 ⑱

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☆☆【私(※一風)から】

 芥川龍之介の、『蜘蛛の糸』でも、
 「地獄」からの、脱出劇が、
 語られます。

 犍陀多(※かんだた)と言う、
 罪人が、血の池「地獄」から、
 蜘蛛の糸を、伝って、這い上がっていく、
 物語でした。

 しかし、
 犍陀多の、「自分さえ良ければ」、
 と言う「自分本位」の考えが、
 やはり、お前は「地獄」が相応しい、
 と言うがごとく、
 プツリと、犍陀多の持っていた部分で、
 切れてしまい、
 元居た、血の池「地獄」に、
 転落していく、悲しい物語でした。

 さて、R氏は、どうでしょうか?

 いつか、この犍陀多の悲劇と、
 同じようには、ならないでしょうか?

 「地獄」の境涯とは、
 「自分本位」、「自分勝手」の「心」が、
 反映された、世界ですから、

 最終的には、このワガママな「心」を、
 どう超越するか、に、かかっている、
 のでは、ないかと、私(※一風)は、
 推察する、わけです。

 ですが、そう言ったことは、
 まだまだ、先のことでしょう。

 何せ今は、濃厚闇の湖水から、
 少し浮上した、ことで、
 突き出た巌に、すがりつけただけの、
 レベルですから‥‥。

 では、今回の部分を、読んでいきましょう。

◎ R氏:

 この巌の上も、
 ずいぶん暗いことは、暗いが、
 しかし、もう触覚に感ずるほどの、
 闇では、なかった。

 が、周囲の状況が、少しずつ判るにつれて、
 吾が輩は、却って、失望の淵に、
 沈まないわけには、いかなかった。

 吾が輩が、打ち上げられた巌、
 と言うのは、
 千尋の絶壁から、ちょうど机のように、
 ちょっぴり、突き出た、だけのもので、
 
 いかに、その付近を捜してみても、
 そこから、道らしきものは、
 どこにも、通じていない‥‥。

 この時も、吾が輩は、
 また、例の奥の手を出して、
 「祈祷」を始めることに、した。

 
 以上です。

 この「祈祷」ですが、
 私(※一風)も、毎日していますが、
 やはり、出来れば、声にも出した方が、
 思うだけの、祈りよりも、
 強力であるように、実感します。

 小声でも、よいので、
 許される所ならば、
 声に出した「祈祷」を、
 お勧めします。

 この、R氏の置かれた、
 断崖絶壁にある、小さな出っ張りのスペースは、
 まるで、鷹が巣を作る、場所のようで、
 あります。

 鷹ならば、飛ぶ羽があり、
 そこから、自由に、飛び立てますが、
 R氏には、翼など、ありません。

 一歩一歩、決死の覚悟で、
 這い上がるしか、ないのです。

 「祈祷」の結果、どうなったか?
 は、また次回に‥‥。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。