だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 123
◎ R氏からの、報告
※ 「地獄」の第二境 ③
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☆☆【私(※一風)から】
私たちが、「人生」で参考となるのは、
成功者の談、も、もちろん、
そうなのですが、
失敗談、が、
大いに、参考になっている、
のでは、ないでしょうか?
「人生」では、
成功することよりも、
失敗することの方が、
数が、多いのです。
失敗して、どう思ったか?
失敗して、その後、どう対処したか?
失敗の【原因】は、何だったのか?
が、私たちの胸に、直に響いてくる、
から、です。
そして、この「R氏からの、報告」です。
R氏は、「人生」で、間違いを起こし、
「死後」、【霊界】でも、
生前の延長で、間違いを犯し、
ついには、鬼すらも、いないような、
「地獄」のどん底まで、
突き落とされた、のです。
悪者が、いい目をするのは、
一瞬のことです。
悪者は、
その報いが、何倍にもなって、
必ず、その身に跳ね返ってくる、
と、知らないのです。
私たち(※【魂】)は、
成長するために、「人生」を体験するように、
生まれて、来ました。
せっかく得られた「人生」で、悪い事をすることは、
【魂】にとって、たいへんな回り道だと、
知ること、です。
悲しいかな、人間とは、
それを、知るには、
痛い目をして、やっと思い知る、
のです。
だから、「人生」は、
大変なのです。
さて、R氏は、
ここ「地獄」の第二境で、
再び、鬼に追い回されて、います。
読んでいきましょう。
◎ R氏:
殴る、走る。
走る、殴る。
まるで、競馬だ。
が、吾が輩は、そうされながらも、
四方に目を配った。
すると、道は次第に、デコボコになり、
向こうの方に、高い崖が、
突っ立っている。
その崖の所々に、隙間があるのを、
認めた時に、
吾が輩は、仲間の男に、囁いた。
「あれだ!」
自分たちは、なるべく、
そちらの方に近寄るように、
工夫して走り、いよいよ接近したとみるや、
やにわに、岩の割れ目の一つに、
逃げ込もうとした、が、
鬼の一人が、たちまち、それと感づいて、
後から追跡して来た。
こっちも、死に物狂いで、走ってみたが、
むろん、鬼には、敵わない。
たちまち、むんずとひっつかまえられて、
しまった。
しかし、吾が輩は怯まず、
仲間の男に、入れ知恵した。
「【神様】に祈れ! 祈れ!」
「「地獄」の中でも、【神様】は助けてくれる!」
と、入れ知恵しただけでなく、
自分から、早速、その手本を、
示した。
「おお【神】よ、我を救え!」
「キリストの為に、我を救え!」
と、吾が輩は叫んだ。
すると、鬼が怒鳴った。
◎ 鬼:
黙れ!
【神様】がなんで、お前を助けるものか!
【神様】は、正しいことがお好きだ。
最初、お前の方で、【神様】を、
はねつけた、のだから、
今度は、【神様】がお前を、
はねつける番だ!
黙れ! 黙れ!
何をどう祈ったところで、
聴いてくださる、ものか!
【神様】だって、忙しいんだ。
お前のような、謀反人の無心など、
聴いている暇があって、たまるものか。
無駄なことは、サッサとよして、
おとなしく、こっちへ、戻って来い!
◎ R氏:
それに、続いて、
例の恐ろしい鞭が、ピシャリ、ピシャリと、
我々の身体を打った。
吾が輩は、それに構わず、
一心不乱に、「祈祷」を続けたが、
仲間の男は、とうとう我慢しきれなくなって、
元来た方へ、逃げ戻った。
大勢の中に混じっていれば、
いくらか鬼の笞も、避けられると、
思ったからだろう‥‥。
以上です。
この最後のところが、
とても、胸に響きます。
連れの男は、元の群れに、
逃げ帰りました。
「祈祷」の効用を、
R氏から、聴かされただけでは、
信じられなくなった、からです。
やはり、ここでも、
自らが、痛い目をして、体得したこと、
でなくては、身に付かない、
のです。
R氏は、痛い目をして、
「祈祷」の効用を、知りました。
ここが、伝えることの、
難しさ、なのです。
連れの男が、
大勢の中に混じっていれば、
いくらか、「災難」も、
避けられる、
と、考えている、ところが、
私たちの「人生」と似ており、
哀れを、感じさせます。
やはり、やるべきときには、
断固としてやる、
ことが、「人生」でも、大切です。
そして、その時は、たいがい、
少数派、となっている、のです。
「人生」は、己の覚悟次第と、
申せましょう。
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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。