だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 144

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」の第三境 ⑭ 救いの【守護神】

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☆☆【私(※一風)から】

 今回の、R氏からの、報告で、
 この【天使】の身元が、少しわかって、
 きます。

 それでは、早速読んでいきましょう。

◎ R氏:

 光の主は、この心許なき、通路を、
 先へ先へと、進んで行った。

 吾が輩は、その身辺から放射される、
 光の痛さに、耐えかねて、
 ずっと後れて、行くのであるが、
 しかし、そのお陰で、
 足下だけは、はっきり照らされる、
 のであった。

 すると、
 にわかに、闇の中から、
 凶悪無惨な、大化け者が、
 朦朧として、現れ出た。

 こいつは、憎悪の化け物だな。

 吾が輩は、そう本能的に、
 直感したので、あるが、
 そいつが、我々の通路を、遮って、
 こう叫んだ!

◎ 化け物:

 一度、「地獄」の門をくぐった者が、
 逃げ出すことは、相ならぬ。

 元来た道へ、引き返せ!

 そうしないと、
 お前を、沼へ、投げ込むぞ!

◎ 【天使】:

 (※光の主は、落ち着きはらって‥‥)

 妨げすな!

 汝は、この印が判らぬか!

 (※そう言って、片手に高く、
 十字架を、掲げた)

◎ R氏:

 すると、化け物は、
 ジリジリと、後ずさって、
 とうとう、道から追い立てられ、
 沼の上を、あちこち、うろつき回った。

 しかし、光の主が、通り過ぎたとみると、
 化け物は、たちまち、吾が輩の方向に、
 突進して来た。

 そして、吾が輩と【天使】との、
 間に入り、我々の連絡を、
 断ち切った。

 吾が輩は、恐怖のあまり、
 後ろを向いて、逃げ出したが、
 光の主が、引き返して来たので、
 化け物は、またしても、
 沼の上へと、逃げ去った‥‥。

 その時、吾が輩は、
 初めて、光の主から、自分の手を握られたが、
 いや、その時の、痛かったこと!

 まるで、活きている、火の固まり、
 のように、感じられた。

 後で調べてみると、
 この火の主、と言うのは、
 【霊界】の上層部から、わざわざ、
 「地獄」に、降りてきて、
 このような「救済事業」に、従事している、
 殊勝な、人間の「霊魂」に、
 過ぎない、のだった。

 今回は、以上です。

 R氏も、人間の「霊魂」なら、
 この【天使】も、人間の「霊魂」、
 なのでした。

 しかし、その差は、大きな懸隔があり、
 一方(【天使】)は、燃える火のようであり、
 一方(R氏)は、冷たい氷のよう、
 だと、言えるでしょう。

 全ては、「心」の有り様の、
 差であると、言えましょう。

 しかし、この熱い「心」の火は、
 この冷たかったR氏の「心」を、
 着実に、溶かしていく、ことで、
 ありましょう。

 そして、ここは西洋の【霊界】です。

 キリスト教式に、【天使】は、
 十字架で、十字を切りました。

 この化け物も、西洋生まれの【魂】なのでしょう。
 その霊威に恐れをなし、
 逃げ出した、のです。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。