だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 150

◎ R氏からの、報告

※ 「欲望の街」コリンス市 ⑤

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☆☆【私(※一風)から】

 さて、R氏は、
 話が噛み合わなかった男に、去られ、
 仕方なく、この街を、見物して回りますが、
 やがて、一団の群衆に、
 巻き込まれます。

 その場面から、読んでいきましょう。

◎ R氏:

 この街は、退廃気分が濃厚で、
 雅趣風韻と言うものが、
 全く、微塵もない。

 吾が輩が、こんな感想に浸っている間に、
 それまで、ガランとして、
 人っ子一人、いなかった街が、
 にわかに、飲んだくれの、
 浮かれた男女で、いっぱいに、
 なってきた。

 そいつらが、わっしょい、わっしょい、
 こちらへ、押し寄せて来て、
 いつの間にやら、吾が輩も、
 その中に、巻き込まれて、しまった。

 おやおや、と驚く間もなく、
 二人の女が、吾が輩の首にしがみつくと、
 また一人の男が、
 いきなり、コップを突きつけて、
 葡萄酒らしきものを、なみなみと注いで、
 口元に、持って来た。

 吾が輩も、無論、
 悪い気はしなかった、ので、
 勧められるままに、
 一杯、振る舞い酒を、
 飲んでしまった。

 すると、辺りには、
 ドッと、歓呼喝采の声が、
 鳴り響いた。

◎ 一人の男:

 やあ、飲んだ! 飲んだ!

 仲間が、一人、増えたぞ!

◎ R氏:

 飲んだ酒は、無論、
 うまくも、なんともない。

 酸っぱいような、苦いような、
 随分、変な味であった。

 そして、飲めば飲むほど、
 ますます、渇きを覚える。

 吾が輩は、ヤケクソで、
 やたらと、それを飲んだが、
 サッパリ、酔った気分には、
 なれなかった。

 ただ、酔ったつもりになって、
 めちゃくちゃに、騒ぎ散らすだけ、
 のことで、あった。

 そうして、乱痴気騒ぎは、
 大きくなる、だけだった。

 以上です。

 コリンス市の住人の、退廃的な「心」が、
 よく、これに、現れている、
 ようです。

 ただただ、刹那的で、
 その場が、楽しければ、
 それで、よいのです。

 そして、そんな仲間が、増えれば、
 嬉しいのです。

 仲間が、増えて、
 安心するので、しょう。

 しかし、そんなことをいくら続けても、
 「己」の【魂】の向上には、
 つながりません。

 きっと、この住人の中にも、
 こんな生活に、飽き飽きしている、
 正常な「心」が、芽生えて来た、
 人も、いるはずです。

 そんな人を、R氏は、
 見つける事が、できるので、しょうか?

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。