だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 164

◎ R氏からの、報告

※ 【天使】の「休憩所」にて ⑦

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☆☆【私(※一風)から】

 前回の報告で、無事、
 【天使】の「休憩所」に、入れた、
 R氏でしたが、

 ここで、
 読者の皆様は、過去の報告を、
 思い出していただきたい、と、
 存じます。

 何か、忘れていたことは、
 なかったでしょうか?

 思い出され、ましたでしょうか?

 そうです。
 
 自分一人だけが、助かるわけには、
 いかない、と言うことです。

 改心の兆しのある、誰か他の一人を、
 ここまで、連れて来る、
 ということ、です。

 「地獄」からの、脱出は、
 自分だけが、では、いけないのです。

 芥川龍之介の『蜘蛛の糸』でも、
 蜘蛛の糸にすがった、犍陀多(※かんだた)は、
 後ろから、蟻の行列のように、
 ついて来る亡者を見て、
 
 「この糸は、俺のものだ!」
 
 と、言った瞬間に、
 糸がプツリと、切れたわけです。

 「お前たちも、ついて来い!」

 と、犍陀多は言えれば、良かったのです。

 『共存共栄』の「心」こそが、
 「地獄」脱出のためには、要るのです。

 「自分だけが」の「心」が、
 「地獄」を作り出して、いるのです。

 さて、R氏からの報告に、戻ります。

 「休憩所」の中では、
 R氏は、どうだった、のでしょうか?

 読んでいきましょう。

◎ R氏:

 吾が輩が、あの「休憩所」で、
 何をして暮らしていたか?

 あまり、はっきりした記憶が、
 実はありません。

 何せ、【光】がバカに強いので、
 そこにいた間は、吾が輩は、
 盲人も、同然でした。

 が、そのお陰で、
 幾らか、「心」の安息を得た。

 ここは、「地獄」の他の建物と違って、
 あそこに入っていると、
 妙に、平和と希望が、
 胸に湧き出てくる、のです。

 あそこでは、また、
 誰か知りませんが、ひっきりなしに、
 吾が輩に向かって、「心」を慰めるような、
 結構な話をして、力をつけてくれる、
 のでした。

 お陰様で、荒みきった吾が輩の精神も、
 次第に、落ち着いて来ると、同時に、
 何とも言えぬ、気持ちの良い、
 讃美歌、

 従来、「地獄」で聞かされていた、
 調子外れの、ガラクタ音楽とは、
 まるで、種類の違った、
 ホンモノの讃美歌が、
 吾が輩の「心」の塵を、洗い落として、
 くれたので、あった。

 最後に、吾が輩を案内してくれた、
 【天使】が、
 こう言われるのであった。

◎ 【天使】:

 あなたの身も「心」も、
 もうたいへん、回復してきたから、
 もう一度、
 下の「欲望の街」に立ち戻って、
 仲間の一人を説得して、
 こちらへ連れて来ねば、なりません。

 そうすれば、前年、
 突き放した、大事な大事なお方に、
 逢われることに、なります‥‥。

 以上です。

 さあ、R氏に課題が、授けられました。

 自分を改心させるのは、
 自分のことですから、容易だと、
 言えましょう。

 ですが、
 他人の「心」を改心させるのは、
 自分の「心」ではないので、至難の業です。

 【この世】でも、このことは、
 至難の業、なのです。

 一人、たった一人を、
 改心させる、ことも、なかなか、
 困難なことです。

 あなたは、そんなことをしたことは、
 あるでしょうか?

 ご想像してみて、ください。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。