だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 165

◎ R氏からの、報告

※ 再び「欲望の街」にて ①

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☆☆【私(※一風)から】

 さて、「地獄」での掟(※おきて)は、
 向上するには、
 我が身だけでは、ならず、
 誰かを説得して、一緒に連れて行く、
 と言うこと、でした。

 そうするべく、
 R氏は、再び、来た道を戻り、
 「欲望の街」に、再度潜入し、
 その、誰かを、捜すことに、
 なりました。

 読んでいきましょう。

◎ R氏:

 この逆戻りが、規則なので、
 仕方がない。

 吾が輩は、再び、あの「欲望の街」に、
 降って行ったのであるが、

 お恥ずかしい話だが、
 こんなイヤに明るい「休憩所」に、
 いるよりか、
 あの暗い「欲望の街」の方が、
 当時の吾が輩には、
 よっぽど気持ちよく、感じられた、
 のであった。

 だが、あちらへ行ってみて、
 いざ自分の道連れを、一人見つけようと、
 してみても、
 その困難さには、今更ながら、
 驚かされた。

 散々、捜し回ったあげく、
 やっと、「地獄」の生活に、嫌気が挿してきた、
 一人の女に、巡り逢った。

 そして、彼女を、口説きにかかった。

◎ R氏:

 なぜ、あなた(※女性)は、
 こんな境涯から、逃げ出そうと、
 しないのですか?

 あなたの様子を見ると、
 確かに、ここの生活が、嫌になっている。

 ここには、ただの一つも、
 真の快楽というものは、ない。

 いずれも、皆、空虚な、
 影法師である。

 いかに、「欲望」に耽ったところで、
 それで、何が得られますか?

 一時も早く、こんな下らない境涯から、
 抜け出して、もっと、気の利いた所へ、
 行こうでは、ないですか?

 吾が輩が、案内役をつとめますから、
 あなたは、後からついて、来なさい。

 道連れが、あれば、
 そんなに心細いことも、
 ないでしょうから‥‥。

◎ 女性:

 (※なかなか吾が輩の言葉に、
 従おうとはせず‥‥)

 でもね、

 そんなことをして、
 何の役に立ちますの?

 あなたも、ご存知のとおり、
 ここは「地獄」でしょ。

 「地獄」の虫は、
 永久に死ぬことはなく、
 「地獄」の火に、
 永久に消えることなし、

 と言うじゃ、ありませんか。

 無駄ですから、止めましょうよ‥‥。

 今回は、以上です。

 【この世】でも、他人を説得する、
 と言うことが、最も困難なことの一つ、
 だと、言えるでしょう。

 商品、一つ売るのでも、
 簡単なことでは、ありません。

 ましてや、この街を離れて、
 出て行こう、
 と言う、説得です。

 生半可では、成りません。

 それだけ、R氏の「心」が、
 試されているのだと、
 言えるでしょう。

 次回は、この続きを読んでいきます。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。