だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 166

◎ R氏からの、報告

※ 再び「欲望の街」にて ②

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☆☆【私(※一風)から】

 R氏は、再び「欲望の街」に戻り、
 改心しそうな、一人の女性を見つけ、
 説得を試みます。

 しかし、それは、
 簡単なことでは、なかったのです。

 一筋縄では、いきません。
 
 ここに、女性の本音が語られるの、ですが、
 これが実に、今の生の私たちの「心」と、
 似通っており、
 つくづく、考えさせられるのです。

 では、読んでいきましょう。

◎ R氏:

 彼女は、なかなか吾が輩の言葉に、
 従おうとはしない。

 「地獄」の火が、消えようが、
 消えまいが、
 我々が、ここから抜け出せない、
 という法はない。

◎ 女性:

 でもね、

 私たちは、永久に呪われた、
 身の上では、ありませんか。

 生きている時分に、
 私たちは、「死後」の世界があることを、
 夢にも、知らず、
 「地獄」のあること、などは、
 なおさら、知らなかった、ですわ。

 とかく、
 浮き世は、太く短く、と、
 そんなことばかり、考えて、
 いましたわ。

 今になって、その間違いが、
 よく判りました。

 やはり、正しい道を、踏んでいれば、
 良かったと、思われてなりません。

 死んで、全てが、消え失せてしまうなら、
 結構で、ございます。

 ですが、そうではなかった、
 ですもの‥‥。

 やはり、お説教で聴かされた通り、
 ちゃんと、「地獄」がこのように、
 立派にあって、
 そこへ、自分が入れられて、
 いるんですもの‥‥。

 もう、何もかも、駄目です。

 今更、死にたい、と思っても、
 死なれは、しません。

◎ R氏:

 吾が輩は、躍起になって、
 説いた。

 いや、「地獄」があることは、
 それは、事実に相違ないが、

 坊さんたちの言うように、
 それが、決して永久なもの、
 ではない。

 いや、「地獄」そのものは、
 永久に存在するかも知れないが、
 何人も、永久にその中に、
 留まる必要は、ないんだ。

 この吾が輩が、何よりの証拠です。

 今こそ、吾が輩は、こんな所に、
 来ているが、
 その以前には、
 「地獄」のもっと深い所に、
 堕ちていたのです。

 いったん、「地獄」の底まで、
 堕ちていた者が、
 ここまで、昇ってきたのですから、
 確かなものです。

◎ 女性:

 まあ、

 「地獄」の中にも、
 他にいろいろ、変わった所が、
 ありますの?

 私は、ちっとも、そんなこと、
 知らなかったわ。

 今回は、以上です。

 この女性が発する言葉は、
 どうだった、でしょうか?

 今、【この世】でも、よく聞く会話、
 では、ないでしょうか?

 「死後」のこと、
 ましてや、「地獄」のこと、
 なんか、知らない。

 「死後」のことは、
 死んでからのこと。

 そんなことに、関わり合っている暇は、
 ない。

 今の生活で、忙しい、忙しい‥‥。

 きっと、こういうことを、この女は、
 生きている時から、言っていた、
 のでしょう。

 私たちだって、この女性と、
 同じようなことを、考え、
 言っているのでは、ないでしょうか?

 大いに、私たちの「人生」に、
 参考とすべて、ことだと、
 私(※一風)は、思っています。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。