だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 200

◎ L氏からの、報告

※ L氏から見た、R氏の「地獄」からの帰還 ④

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☆☆【私(※一風)から】

 さて、R氏の「地獄」脱出の場面も、
 視点が、変われば、
 同じ事でも、見え方は、異なります。

 「地獄」の闇から、上昇してきた火球は、
 いったい、何だったのか?

 L氏からの視点で、報告されたものを、
 読んでいきましょう。

◎ L氏:

 突如として、足下の闇の中から、
 一個の火球が、現れ出で、
 迅速に、上へ上へと、
 昇って来るので、あった。

 それを、瞳を定めて凝視すれば、
 それは、赫灼と光り輝く、
 一つの「霊魂」で、
 
 いよいよ、上に昇り詰めた時には、
 闇は、その全身から、
 あたかも、水の雫が、
 白鳥の背から、転がり落ちるように、
 はらはらと、こぼれた。

 やがて、この【光】の「霊魂」は、
 絶壁の末端に、身を伏せて、
 片腕を、闇の中に、差し入れた。

 腕は、肩まで、その存在を失ったが、
 次第に、それが引き上げられた、
 ところを見ると、

 しっかりと、誰かの手を握って、
 いたのだった。

 闇の中から、突き出た手は、
 光ったものではなく、
 黒く汚れて、不健康な蒼みを、
 帯びていた。

 (※ここで、L氏は、一息入れた)

 間もなく、崖の上に、
 一人の、醜悪な物体が、
 やっとのことで、引き上げられた。
 
 両眼は、一種の包帯で覆われ、
 よろよろと、力なさげに、
 その【光】の指導者の側に、
 倒れた。

 すると、【光】の指導者は、
 優しく、彼を助け起こした。

 新来の、この人は、
 暗灰色の、ボロボロの衣服を、
 まとっていたが、
 
 それには、いろいろの汚物が付着し、
 「地獄」の闇が、染み込んで、
 抜け切れないように、見えた。

 彼の手足も、同様に、
 汚れ切っていた。

 そして、こううめいた。

◎ 彼(※R氏のこと):

 おお! ひどい【光】じゃ!

 包帯をしていても、
 眼に染みて、しようがない!

◎ L氏:

 私たちにとっては、
 ここは、ほんのりした、薄明かりで、
 ちょうど、ロンドンの濃霧が、
 かかっている時を、思い出させる、
 景色だった。

 今回は、ここまでと、致します。

 この場面は、
 R氏からの、報告と、同じで、
 あります。

 R氏には、とてもまぶしい場所、
 でしたが、
 L氏にとっては、薄明かりに過ぎない、
 場所でした。

 R氏は、こうやって、
 【光】の【守護神】の、差し出す手に、
 引き上げられ、
 「地獄」から、抜け出せた、
 のです。

 しかし、
 戦場から、離脱した兵士のように、
 「地獄」での、悪戦苦闘で、
 衣服も、ボロボロでした。

 それよりも、
 己の心境が、このボロボロの衣服に、
 反映されていた、
 と言う方が、当たっているでしょう。

 この場面には、
 さらに、続きがあります。

 それは、また、次回と致します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。