だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 202

◎ L氏からの、報告

※ L氏から見た、R氏の「地獄」からの帰還 ⑥

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☆☆【私(※一風)から】

 眼に包帯までして、「地獄」から、
 這い上がって来た、R氏なのでした。

 包帯をしなければ、
 L氏にとっては、この薄暗い「天界」も、
 「地獄」からの帰還者の、R氏にとっては、
 まぶし過ぎ、
 眼を傷める、のでした。

 「地獄」からの帰還、と言うことで、
 汚れてボロボロの衣服だった、R氏を見て、
 L氏は、そのままの感想を述べましたが、
 先輩格のP氏から、
 あなた(※L氏)も、私(※P氏)から見たら、
 「衣服の汚れが、見えますが‥‥」
 と、たしなめられ、
 L氏は、ハッとしました。

 人の振り見て、我が振り直せ、

 であります。

 さて、今回は、この続きを、
 読んでいきましょう。

◎ P氏:

 (※R氏を迎えたに当たって)

 何も、心配することは、ありませんよ。

 【光明】には、すぐに、
 慣れて来ます。

 ちょっと、ご紹介いたしますが、
 ここにお見えの方(※L氏)は、
 私の友人で、
 あなたの歓迎のために、
 同行してくださった、のです。

◎ L氏:

 そう言って、P氏は私を手招きするので、
 私は、R氏と初めて、握手をした。

 それから、私たちは、
 「地獄」の入り口に達する、
 傾斜地を降りきって、
 やがて、地べたに、腰をおろした。

 そこで、R氏からは、
 私たちに、現世にいた時分の、
 うち明け話をし、
 「地獄」の話も、少し出たが、
 ここでは、割愛する。

 R氏の身の上話が、一通り済むと、
 R氏の【守護神】が、こう言われた。

◎ R氏の【守護神】:

 お前は、一切の罪を「懺悔」した。

 だから、もう包帯を取っても、
 この【光明】には、耐えられる‥‥。

◎ L氏:

 R氏の【守護神】は、そう言われると、
 手づから、R氏の包帯を取ってやった。

 すると、R氏は、
 たまらない、と言った様子で、
 身体を地べたにつけて、
 両手で、両眼を覆った。

 ここで、私(※L氏)の【守護神】が、
 言った。

◎ L氏の【守護神】:

 さあ、これで、そろそろ、
 戻るとしよう。

◎ L氏:

 このR氏は、どうなります?

◎ L氏の【守護神】:

 後から、ついて来るで、あろう。

 しかし、速力は、遅い。

 なにせ、まだあの人(※R氏)は、
 飛べない、からなあ‥‥。

◎ L氏:

 私たちは、空中に舞い上がり、
 間もなく、自分たちの、懐かしい住所に、
 戻った。
 
 R氏は、数日後に、ようやく、
 私たちの許に、到着したが、
 
 ここに来るまでに、
 小石だらけの、荒れ野を横断し、
 さらに、一帯の山脈を登らねば、
 ならなかった、そうで、

 その山脈を越えると、
 すぐに、緩傾斜の平原となり、
 そこが、とりもなおさず、
 私たちの住んでいる、所だった、
 そうである。

 今回は、ここまでと、致します。

 特に解説は、必要もなかろうと、
 存じます。

 「天界」に住む者は、
 もはや当たり前に、飛べるのですが、

 新参者のR氏は、まだ飛べず、
 移動するには、歩くしか、なかった、
 わけです。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。