「地獄」の状況 (※心象風景)50

◎ 皇帝との対決 ⑤

※ 観客たちからの声

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☆☆【私(※一風)から】

 皇帝との対決、と題しながら、
 皇帝が、未だ出てきていません。

 私(※一風)の、見通しが、先走っていたこと、
 については、お詫び申しあげます。

 しかし、もうしばらくすると、
 皇帝との、対面が、なります。

 もう少し、お待ち願います。

 さて、R氏は、
 観客たちから、ある声をかけられます。

‥‥‥‥今回のところを、読んでいきましょう。

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観客:

 「君は、皇帝位に就くべきだ!」

 「大至急、今の暴君に、反旗を翻せば良い!」

 「我々は、大いに力添えするぞ!」

R氏:

 これを、聴いて、吾が輩も、悪い気は、
 しなかった。

 しかし、あの強烈な「意思」の持ち主である、
 皇帝と、今、戦端を開くことには、
 慎重で、なければならなかった。

 なにしろ、吾が輩は、
 まだ、「地獄」に来たばかりで、
 さっぱり、ここの事実が、判らない、
 のである。

 うっかりした、真似は、
 できないと、考えたが、

 戦端開始も、時間の問題であると、
 思った。

 どうせ、今日のこの、劇場での出来事は、
 すぐに皇帝の耳に、入ること、だろう。

 抜け目のない、皇帝のことだ、
 自己防衛策を、講じている、はずだ。

 そこで、吾が輩は、こう叫んだ。

 「まあ、待ってくれ」

 「吾が輩は、ここの主権者になろうという野心は、
 毛頭ない」

 「向こうから、攻撃されない限り、
 吾が輩は、皇帝陛下の、忠実な臣民である」

 そう言うと、あちこちから、
 クスクスと、嘲り笑う声が、聴こえ、
 中には、無遠慮に、こうささやく者も、
 いた。

観客:

 「あいつは、臆病だ!」

 「怖がって、いやがる!」

‥‥‥‥今回は、ここまでと致します。

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 「地獄」の特徴は、
 「自分本位」、「自分勝手」、
 です。

 観客の、野次馬根性も、それと、
 同じです。

 他人をけしかけて、面白がっている、
 のです。

 他人を、嘲り笑う、ことが、
 どんな悪徳か、は、
 【この世】の私たちも、
 大いに、心すべき、ことである、ことを、

 強く、申しあげます。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございます。