【神様】 私一人で、語る。

◎ 般若心経、冒頭部分 その②

【原文】
 ★【舎利子色不異空空不異色】

 (※お釈迦様が、語られたことには)
 
 (弟子の一人である)シャーリプトラよ、
 見た目の、感覚、意識は、
 実は幻と違いなく、
 幻が、見た目に、
 感覚、意識と、なっているのに、
 違いないのだ。

 ★【色即是空空即是色】

 見た目の、感覚、意識は、
 ずはり言うと、幻なのだし、
 幻が、
 見た目の、感覚、意識と、
 なっているのだ。

 ★【受想行識亦復如是】

 受け止める刺激、
 わき上がる感情、
 それに対する行為、
 お前が、意識すること、
 これらも、全く、同じこと。
 実は、全て、幻なのである。

 【読み下し文】
 
 舎利子よ、色は空に、異ならず、
 空は、色に、異ならず。

 色は、即ち、空であり、
 空は、即ち、色なのだ。

 受想行識も、また、全く是と、同じなのだ。

 これが、【真理】であり、
 観音菩薩は、これに、気づいたわけだ。
 気づいて、これを、「人生」で、
 実践に、移した。
 すると、それまでの、一切の、
 苦しかったこと、
 災難、理不尽な仕打ち、にも、
 これらは、幻であると、見破り、
 「人生」を、価値あるものと、することが、
 できたのである。

 これらは、生きているうちは、
 そうと、言われても、
 理解しがたい、ことであるが、
 全て、死ねば、わかるのである。
 しかし、それでは、遅いのだ。
 生きているうちに、感得し、
 実践するのである。
 死んでから、「後悔」しても、
 もう、遅いのだから。

 このように、
 般若心経も、意味を、わかって、
 声に出して、読んでもらいたい。
 
 般若心経は、呪文では、ないのだ。
 (※呪文は、最後の「ギャーテー」である)

 今回は、ここまで。