小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」137

◎ ある老人が、訪れてきたこと

※ 誰であるか、一つ当ててみるがよい‥‥。

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☆☆【私(※一風)から】

 小桜姫の海岸の修行場では、
 何人かが、そこを訪れてくることと、
 なります。

 誰が、訪れてくるのか?

 どんな会話となるのか?

 いずれも、参考になることばかり、
 ですので、ご期待ください。

 まずは、ある老人が、
 やってくるようです。

 それでは、読んでいきましょう。

◎ 小桜姫:
 私が、ある日、海岸で遊んでおりますと、
 指導役のお爺さんが、例の長い杖をつきながら、
 向こうから、トボトボと、歩いて来られました。

 どうした風の吹き回しか、
 その日は、たいへんご機嫌が良いらしく、
 老顔に笑みをたたえて、
 こう言われるの、でした。

◎ 指導役のお爺さん:
 今日は、思いがけない人を連れて来るが、
 誰であるか、一つ当ててみるがよい‥‥。

◎ 小桜姫:
 そんなこと、私には、できませぬ‥‥。
 できるはずが、ございませぬ。

◎ 指導役のお爺さん:
 これこれ。
 そちは、何のために、多年、
 「精神統一」の修行をしたのじゃ。

 統一というものは、
 こうした場合に、使うものじゃ‥‥。

◎ 小桜姫:
 左様でございますか。
 では、ちょっとお待ちくださいませ‥‥。

 私は立ちながら、眼をつむってみると、
 間もなく、眼の底に、
 髪の真っ白な、痩せた老人の姿が、
 ありありと、映ってきました。

 八十歳位の年寄りで、ございますが、
 私には、見覚えがありませぬ‥‥。

◎ 指導役のお爺さん:
 今にわかる‥‥。
 ちょっと待っているが、よい。

 お爺さんは、いとも気軽に、
 スーッと巌山を巡って、
 姿を消してしまい、ました。

 しばらくすると、お爺さんは、
 私が先刻、霊眼で見た、一人の老人を連れて、
 再びそこへ、現れました。

 今回は、以上です。

 さあ、今回指導役のお爺さんが、
 予告して、連れて来た老人とは、
 誰なので、しょうか?

 それは、次回に明かされます。

 【霊界】では、必要なことしか、
 起きませんし、
 起きることは、必要だから、
 起きる、のです。

 これは、詰まるところ、
 【この世】でも、通用することで、
 【この世】でも、必要なことが、
 起きることに、なりますし、
 必ず、起こることには、
 そうなる原因が、あるのです。

 つまり、必要だから、起こる、
 のです。

 今回は、ここまでと、致します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。