だとしたら、どう生きますか?【霊界】からの言葉 72

◎ R氏からの、報告

※ 「地獄」の大都市 ②

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☆☆【私(※一風)から】

 さて、R氏が堕ちた「地獄」とは、
 どのレベルの、「地獄」、
 だったので、しょうか?

 おそらく、「地獄」の上層部から中層部、
 にあたる、世界ではなかったかと、
 思われます。

 R氏は、暗闇の、荒涼たる、
 原野に、堕ちてしまいましたが、
 しばらくすると、眼も慣れ、
 次第に、周囲の状況が、明らかと、
 なって、きます。

 今回の部分を、読んでいくことに、しましょう。

◎ R氏:

 依然として、闇の中を、
 前へ、前へ、と、引きずられる。

 その間に、何回つまづき、
 何回倒れたか、とても、
 数え切れない。

 こんな時は、誰でもいいから、
 道連れの、一人もあってくれれば、
 と、しきりに、人間が恋しくて、
 しようが、なかった。

 そうするうちに、
 次第次第に、眼が、闇に慣れ、
 視力が、少しずつ回復して来た。

 行く手を眺めると、何やら、
 朦朧と、大きな塊が、見える。

 しばらくすると、それはある、
 巨大なる、市街の城壁で、
 見渡す限り、

 と言っても、あまり遠方までは、
 見えないが、
 とにかく、どこまでも、ずーっと、
 延長した、城壁であることが、判った。

 幸いに、向こうに、入り口らしい、
 ところが、ある。

 近づけみると、それは昔の、
 ローマの、城門めいたものであるので、
 吾が輩は、構わずその門を、くぐった。

 が、その瞬間、
 気味の悪い、叫び声が起こり、
 同時に、二人の醜悪な面構えの、
 門番らしい奴が、
 やにわに、吾が輩に飛びかかって来た。

 どうせ「地獄」で、出くわす奴なら、
 片っ端から、敵と思えば、
 間違いは、あるまいと、
 気がついた、ので、
 吾が輩の方でも、遠慮はしない。

 たちまち、そちらに振り向いて、
 命の限り‥‥、
 いや、命は最初から、持ち合わせていないから、
 そう言うのも、可笑しいが、
 とにかく、一生懸命になって、
 先方と、格闘しようと、決心した。

 ところが、妙なもので、
 吾が輩が、その決心を固めると、同時に、
 二人の醜悪な、化け物は、
 俄然として、逃げ出した。

 これが、そもそも吾が輩が、
 「地獄」について、最初の教訓に、接した、
 端緒で、あります。

 「地獄」には、規則も何もない。

 ただ、強い者が、弱い者をいじめる。

 そして、その強さは、
 腕力の強さ、ではなくて、
 意思の強さ、と、知恵の強さ、
 である、のです。

 以上です。

 この最後のところで、
 図らずも、R氏は、
 【真理】を語っています。

 即ち、

 その強さは、
 腕力の強さ、ではなくて、
 意思の強さ、と、知恵の強さ、
 である、のです、
 
 と。

 人間とは、詰まるところ、
 【魂】であり、
 【魂】の強さとは、
 意思の強さ、だ、ということ、

 なのです。

 これは、【この世】でも、
 同じでしょう。

 同機、決心、意思、
 これらの、強さが、真の強さ、
 なのです。

 それが、R氏には、
 良い方でなく、
 悪い方に、作用している、
 だけの、ことなのです。

 さて、この街は、どんな街なので、
 しょうか?

 次回を、お待ちください。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。