「地獄」の状況 (※心象風景)41

◎ 「地獄」の大都市、古代ローマ ⑫

※ 混乱の客席

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☆☆【私(※一風)から】

 「地獄」の住人は、どんな「心」の人なのか?

 これこそが、いちばん知りたいこと、
 では、ないでしょうか。

 それと同じ「心」が、「己」にもないか?

 を、テーマとして、
 今回も、お読み頂きたいと、思います。

‥‥‥‥今回のところを、読んでいきましょう。

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R氏:

 吾が輩は、家来の男と共に、
 観覧席に、突入したのだが、

 ここでも、観客の大部分が、
 お互いに、罵り合ったり、
 叩き合ったり、の、乱痴気騒ぎ。

 吾が輩の、すぐ隣の男女なんかも、
 大立ち回りの、真っ最中だった。

 二人をよく見ると、
 これでも、元は、確かに、
 上流階級の者であった、らしく、
 身に付けている、衣服などは、
 汚れて、裂けている、ものの、
 なかなか、金のかかった、高級品であった。

 それなのに、おおっぴらに、喧嘩している、
 のだから、全くもって‥‥、である。

 そうしていると、
 男の方が、「意思」が強烈で、
 とうとう女を、椅子と椅子の中間に、
 叩き伏せてしまった。

 そして、自分の椅子を、わざわざ引き寄せて、
 女の「身体」を、己の脚の踏み台にして、
 どっかと、座ったのだった。

 女が、起き上がろうとしても、
 上から、ドシンドシンと、靴で踏みつける、
 のだった。

 やがて、この男は、
 吾が輩を見て、こう言った。

隣の男:

 「構いませんから、この女の上を、
 踏んで行ってください」

 「こんな女は、敷物にでも、してやると、
 いくらか、功徳になりましょうから‥‥」

‥‥‥‥今回は、ここまでと致します。

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 いかがだったで、しょうか?

 人を足蹴にする、を、地でいっています。

 自分以外は、皆敵、と言った、感じです。

 喧嘩と、喧噪、の、劇場。

 これが、「地獄」の「心境」なのです。

 自分の胸に、手を当てて、

 「己」にも、似たようなことはないか?

 と、問い直さねば、なりません。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございます。