「地獄」の状況 (※心象風景)43

◎ 「地獄」の大都市、古代ローマ ⑭

※ 隣の座席の女との会話

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☆☆【私(※一風)から】

 うつ伏せにさせられた女を、
 踏み台にして、座席についたR氏は、
 隣にいた女と、会話(※?)します。

 おそらくは、通常の会話には、
 ならないと、思いますが‥‥

 「地獄」での、観客同士の会話とは、
 どんなものなのか?

 あまり、引用するのは、気が進みませんが、
 「地獄」のことを、知る上で、
 こういうことも、必要性が、あると、思いますので、
 敢えて、抜粋の上、載せたいと、考えます。

‥‥‥‥今回のところを、読んでいきましょう。

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R氏:

 我々の隣の座席には、二人の婦人が、
 座っていた。

 昔は、これでも綺麗な女だったのかも、
 しれないが、

 今は、彼女らの容貌は、
 悪魔的な残忍性が、みなぎっており、
 醜悪な、鬼女と、化していた。
 
 吾が輩は、そのことを思い、
 二人の顔を、ジロジロと、観察していた。

 すると、隣の女(※ローズと言っていた)が、
 こう、言ってきた。

ローズ:

 「ちょっと、私の顔ばかり、見てるじゃないの」
 
 「そんなに、私が気になる?」

R氏:

 「ふん、お前のような者でも、昔は、綺麗だった、
 のだろうよ」

 「今では、それも、台無しだね」

 「憎たらしい、顔つきだ」

 「隣の女(※バイオレット)と一緒に、俺の女になれ!」

ローズ:

 「勝手なこと、言わないでよね」

 「誰が、あんたのような男の女に、
 なるもんですか!」

 「あー、バカバカしい」

R氏:

 「なんだと!」

 「こら! 女! 顔を地面につけて、
 謝れ!」

 一瞬、ローズは、抵抗しようとしたが、
 それは、かなわなかった。

 たちまち、吾が輩の「念力」で、
 ローズは、うめきながら、吾が輩の足下に、
 泣き崩れ、顔を地面に、擦り付けた。

 「これで、懲りたか!」

 「今日からお前は、俺の奴隷だ!」

‥‥‥‥今回は、ここまでと致します。

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 「地獄」では、露骨に「本音」が出るため、
 こんな、ストレートな会話と、なるのです。

 まず、女の名前ですが、
 ローズや、バイオレットと、
 美しい花の名前であるのが、まことに、
 皮肉です。

 R氏は、ローズの容貌について、
 醜悪だと、言っていましたが、

 これは、勝手な言い分で、
 「己」のことが、棚に上がっています。

 「己」だって、醜悪な、残忍な容貌に、
 なっているのに、気がつかない、
 だけなのです。

 これは、【この世】でも、
 同様でしょう。

 他人の欠点ばかりに目がいき、
 同じことが、「己」にもあるとは、
 考えない、のです。

 このような「心」が、「地獄」と相応している、
 と、申しあげます。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございます。