【霊界】探訪
勤勉【地獄】に、赴く
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今回も、【神様】からの、許可を得て、
【霊界】探訪を、させていただきます。
今回は、勤勉【地獄】という、世界で、
一見、勤勉とは、良いことのように、
思われますが、
大事なことが、欠けた勤勉では、
それが、仇となり、
【地獄】で、過ごさねば、ならなく、
なるのだ、そうです。
特に、日本人が、陥りやすい、
【地獄】である、そうです。
それでは、【神様】に、【意念】を、集中させ、
【神様】の、お導きで、
【霊界】に、参ります。
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【一風】 やはり、この世界も、【地獄】であり、
天気は、曇よりと、していて、
ジメジメしている。
コンクリートの、建物と、アスファルトの道で、
四角い街並み、だが、
植物や、デコレーションは、なく、
殺風景です。
霞ヶ関の、官庁街のような、ところに、見えますが、
たくさんの、勤め人が、駅から、
黙々と、歩いてきています。
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【一風】 おはようございます。
あなたは、どこへ、向かうのですか?
【★住民A】 うん?
(※お前は、バカか? といった様子で)
○○省だよ。忙しいんだ。どいて、どいて。
【一風】 おはようございます。
あなたは、どこへ、向かうのですか?
【★住民B】 ああ、おはようございます。
私は、○○省に、勤めています。
(※と、言いながら、歩みは止めない)
【一風】 それは、ご苦労様です。
昨日は、何時まで、お仕事でしたか?
【★住民B】 午前0時を、越したよ。
国会中、だからね。毎日毎日、タクシー帰りだ。
帰っても、誰も、いやしないんだ、がね。
女房も、子どもも、実家に、帰ってしまったようだ。
帰るなら、帰ると、置き手紙でも、してくれれば、いいんだが、何せ、忙しい。○○省のキャリアは、特に、忙しいんだよ。(※と、誇らしげに)
【一風】 それは、それは。
あなたは、休みは、とれないんですか?
【★住民B】 休んでなんか、いられるか。
休むと、余計に、仕事がたまって、
えらいんだよ。
でも、こうして、滅私奉公する、我々のおかげで、
この国は、動いているんだよ。
勤勉、第一、だよ! きみ!
【一風】 それは、ご苦労様です。
働き過ぎで、身体を、壊したり、しませんか?
【★住民B】 そこは、うまく、やってるよ。
適当に、うまく、力を、抜くところは、抜くのさ。
とにかく、休まず、勤勉に、が、
大事なんだよ。
国会への、資料作りで、これから、徹夜が、
続くかも、しれない。
そうなったら、もう、
近くの、ビジネスホテルで、連泊だ。
ああ、忙しい、忙しい!
【一風】 奥様は、そぞ心配なさっている、でしょう?
そうまでして、働かないと、いけないのですか?
【★住民B】 勤勉、第一だから、ね。
大きな声では、言えないけどね。
家庭より、仕事だよ。
たとえ、仕事に、目途が、立っていようと、
働くのさ。働く、フリかな?
ああ、これ、言っちゃ、ダメだよ!
とにかく、休まず、出勤し、
職場に、いることが、大事なんだ。
ここでは、それが、常識。
【一風】 仕事が、終わっていれば、
休みを、とったり、
早めに、帰られては、どうなんですか?
【★住民B】 いや、いや。
職場に、長くいて、忙しそうに、していることが、
実は、仕事なんだ。
ヒマそうに、していたら、
ドサッと、仕事を、回されるからね。
そこは、それ、知恵だよ、きみ。
【一風】 たいへん、言いにくいんですが、
あなたは、もう、亡くなっていて、
こんなにも、もう、働かなくて、いいんですよ。
早く、気づいて、ください。
【★住民B】 何! 何だって!
私が、亡くなって、いるだと!
バカも、休み休み、言いたまえ。
きみは、見たところ、働かず、
フラフラ、遊んで、いるようだね。
そんな、きみみたいな、人が、いるから、
私たちは、勤勉、に、働かないと、
ならないんだ。
もう、バカなこと、に、付き合ってられるか!
帰りたまえ!
【一風】 もう、あなたは、亡くなっているから、
帰っても、誰も、いないのですよ。
ここは、【霊界】なんですよ。
【★住民B】 おおい! この男を、逮捕してくれ!
働きもせず、世迷い言を、吹聴している。
世を乱す、道楽者だ!
みんな、集まれ!
【一風】 (※身の危険を、感じ、急いで、逃げる)
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(※地下鉄のホームに、移動する)
(※ホームには、電車を待つ、公務員?で、いっぱい)
【一風】 ラッシュアワーで、たいへん、ですね。
【★住民C】 ??
【一風】 仕事は、楽しいですか?
【★住民C】 楽しいことは、ない。
働くことは、義務であり、
勤勉こそが、美徳なんだよ。
【一風】 お仕事は?
【★住民C】 出版関係だ。取材だよ。
公務員の、あら探し、をして、
スクープするのが、
仕事だよ。
【一風】 それが、社会の、役に立つの、ですか?
【★住民C】 そんなこと、オレの、知ったことじゃないよ。ただ、スクープを、狙うのさ。
【一風】 あなたは、勤勉そうだが、
悪い仕事に、勤勉なのは、止めたほうが、
いいのでは、ありませんか?
【★住民C】 知らないね。仕事なんだよ。
仕事は、勤勉が、命だ。
面白くないのが、仕事だ。
休まず、勤めるのが、仕事だよ。
きみも、よく、覚えて、おくんだね。
【一風】 そんなの、勤勉では、ありませんよ。
さっさと、社会に、有益なお仕事に、
転職されては、どうですか?
それに、もう、あなたは、亡くなって、るんですよ。
ここは、一種の、【地獄】なんですよ。
気づいて、ください、よ。
【★住民C】 なんだと!
オレが、死んでる、だと!
こんなに、一生懸命、働いている、者に、向かって、
何たる、無礼な!
【一風】 いいえ! あなたは、亡くなっています。
早く、ここを、卒業しましょう。
なんなら、私が、あなたを、
ここから、脱出させて、あげますよ。
【★住民C】 ええい。時々、こんな、
変人が、出るんだ。
おーい! ここに、おかしな、人間が、いるぞ!
警察に、突き出そう!
この町の、敵だ!
【一風】 ああ、ダメだ!
みんな、頑固で、
自分が、いちばんエラいと、信じている。
死んでることに、気づいてない。
気の毒な、人たちだ。
捕まる前に、私も、ここから、退散だ。
空気が、合わない。息苦しい。
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と、ここで、【神様】の手引きで、
【この世】に、【意念】を、戻して、いただく。
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この、【地獄】では、
とにかく、休まず、勤勉が、最優先と、なっており、
仕事内容は、二の次、である。
たとえ、悪の仕事で、あろうと、
勤勉に、こなして、しまうのが、
この、【地獄】であることが、わかった。
私たちの、【この世】でも、
似たり寄ったり、では、ないか?
と、つくづく、思うのだった。
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【神様】、貴重な、訪問をさせて、いただき、
ありがとうございました。
「聴く」耳の、ある、読者へ、
なによりの、教訓に、なったと、思います。
【感謝】申しあげます。