「地獄」の状況 (※心象風景)53

◎ 皇帝との対決 ⑧

※ 皇帝の計略

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☆☆【私(※一風)から】

 皇帝との謁見に臨んだ、R氏でしたが、
 狡猾さにかけては、皇帝の方が、
 一枚上、です。

 「地獄」の一都市とはいえ、
 長きに渡って、統治しているのですから、
 狡知に長けている、のです。

 それが、R氏との舌戦で、
 現されて来ます。

 R氏は、「地獄」でも、「己」が勝つこと、
 ばかり、考えています。

 それが、どんな【結果】をもたらすか、
 も知らずに‥‥。

‥‥‥‥今回のところを、読んでいきましょう。

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皇帝:

 いや、両者争うのは、得策ではなかろう。

 お互いに、手と手を握り合って、
 領土を、広げようでは、ないか。

 それで、
 もし、やむを得ない事が起こり、
 アントニウスと、オクタビアヌスの如く、
 一戦を試みて、
 主権が、どちらにあるか?
 を、決めるのも、面白かろう。

 だが、現在のところ、
 かの賢明な二英雄と、同じく、
 互いに、兵力を合わせて、
 付近の王侯どもを、征服しようでは、
 ないか。

 それについては、
 貴殿を、大将軍に任じよう。

 そして、
 貴殿は、隣地方のダントンと称する、
 成り上がりが、治める地を、
 征服し、まずは、
 そこの、王となるが、よい。

 この、ダントンと言う、男は、
 前年に、大部隊を率いて、「地獄」に、
 降りてきたもので、
 小王国を、築き上げたのだ。

 「地獄」では、このダントンの街を、
 「「地獄」のパリ」
 と、呼んでいる、そうだ。

R氏:

 吾が輩は、一瞬にして、
 この皇帝の、腹の底を、見透かした。
 
 彼は、吾が輩と、交戦することの危険を、
 知っている、と、同時に、
 この街に、吾が輩が、居住することが、
 いかに、いぶかっているか、
 を、感じた。

 皇帝は、計略をもって、
 一時、この街の中心から、
 吾が輩を、遠ざけようと、
 している、のだった。

 そして、隣街の、ダントンと戦わせ、
 共倒れ、となることを、
 望んでいる、のだった。

 ともあれ、
 吾が輩が、他と交戦することで、
 疲弊することを、狙っている、
 のだった。

‥‥‥‥今回は、ここまでと致します。

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 皇帝は、漁夫の利を、得ようと、
 画策して、
 R氏に、その計略を、「言葉」巧みに、
 吹き込んでいる、いるのです。
 
 【この世】でも、有りそうな、
 話です。

 この街が、「地獄」のローマなら、
 隣地の街が、「地獄」のパリ、
 だと言うのも、笑えない、話です。

 悪行が、どんな【結果】をもたらすか、
 を、知らないR氏は、
 さらなる、愚行に走る、のか?

 それは、次回と、致します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございます。