【解説】
 一切、無功徳。

 達磨大師の「言葉」である。

 どんな「善行」も、
 それに見返りを期待した時点で、
 それは、「善行」では、なくなる。

 これだけ、多額のお布施を、したのだから‥‥
 などと、思った瞬間に、
 それは、お布施では、なくなる。
 それを、惜しいと、思うのなら、
 お布施、しないほうが、よほどマシである。

 【神】は、見返りなど、求めない。
 見返りを、求めるのは、
 【悪霊】である。

 「善行」するのなら、
 やりっぱなし。
 した、跡も、残さず。
 させてもらった、
 という、【感謝】で、行うのが、
 お布施、であり、
 「善行」である。

 これだけ、してやった、
 あれだけ、援助した、
 は、
 見返りや、【感謝】が、来ないと、
 恩知らず、
 の、「心」に、なりがちである。

 そう、思うのであれば、
 最初から、何もしない、ことである。

 これだけ、したのだから、
 見返りとして、
 良いところに、往けるのだろう
 という、「心」では、
 【地獄】の【波動】と、
 共振するだけ、である。

 まことに、皮肉なことと、なる。

 するのなら、
 やりっぱなし、
 見返り、など、考えも、しない。

 これが、
 一切、無功徳
 の、教えである。