小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」59

◎ 自殺した敦子は、【霊界】でどのような‥‥?

※ 敦子自身が語る、自殺後のこと‥‥

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☆☆【私(※一風)から】

 続いて登場するのが、敦子さんです。

 敦子さんは、生前、小桜姫とは、
 気の合う友達で、ありました。

 敦子さんは、器量もたいへん良く、
 好きな人も、いましたが、
 家同士のことで、結ばれることは、
 ありません、でした。

 結局、家の都合で、望まない婚礼をし、
 結婚後は、一人子どもを授かり、
 その子だけを、生きがいとして、
 かろうじて、生きている状態でした。

 ところが、その子どもにも、先立たれ、
 思い詰めた敦子は、自身の喉を懐剣で突き、
 自害したのです。

 「死後」、そんな敦子が、【霊界】で、
 小桜姫を訪ねてきます。

 さあ、敦子の口から、どんなことが、
 語られるので、しょうか?

 きっと、あなたの「人生」の参考となることが、
 含まれていると、思います。

 それでは、読んでいきましょう。

◎ 小桜姫:
 
 敦子さまは、こちらの世界(※【霊界】)に、
 目覚めてからの、一部始終を、
 私に、物語ってくれましたが、
 それは、私たちのような、月並みな婦女の、
 通った道とは、たいへん趣が違いまして、
 随分苦労も多く、また、変化に富んでいる、
 もので、ございました。

◎ 私は、せめて現世の方に、参考になりそうな、
 ところだけは、なるべく漏れなく、
 お伝えしたいと、存じます。

◎ 敦子:
 
 「死後」、私は、しばらくは、
 何事も、知らずに、無自覚で暮らしました。
 従って、その間が、どれ位続いたか、
 むろん、わかるはずもございません。
 そのうち、ふと誰かに自分の名を呼ばれたように、
 感じて、眼を開きましたが、
 辺りは、見渡す限り、真っ暗闇。
 何が何やら、さっぱり判らないの、でした。
 それでも、私はすぐ、自分はもう死んでいるな、
 と、思いました。

 以下、暗い内容が、長く述べられますが、
 おどろおどろしい、箇所も多く、
 敢えて、ここでは、割愛させて、
 頂きます。
 内容を、知りたいお方は、この『小桜姫物語』、
 原典を、お読み頂きたく、存じます。

 参考と、なりそうな部分のみ、
 以下、載せてみます。

◎ 小桜姫:
 
 あの方(※敦子のこと)が、何より、
 神様からお叱りを受けたのは、
 自殺そのものよりも、むしろ、
 そのあまりに強情(※かたくな)な性質‥‥、
 いったんこうと思うと、あくまでそれを、
 押し通そうとする、我が儘な気性のため、
 であったように、思われました。
 敦子さまは、こんな事も、言いました‥‥。

◎ 敦子:
 
 私は、生前、何事も皆、気ままを押し通し、
 自分の思いが叶わなければ、【この世】に、
 生き甲斐がないように、考えておりました。
 一生の間に、私が自分の胸の内を、
 ある程度まで打ち明けたのは、
 あなたお一人、くらいのもので、
 両親はもとより、その他の何ぴとにも、
 相談一つしたことは、ございません。
 これが、私の身の破滅の、基だった、
 のでございます。

◎ その性質は、こちらの世界(※【霊界】)に、
 来てからも、なかなか抜けず、
 ご指導の神様に対してさえ、
 全てを隠そうと、致しました。

◎ するとある時、神様は、
 そちの胸に抱いていること位は、
 何もかも、詳しく判っているぞ、
 と、仰せられて、
 私が、今まで極秘にしておった、ある一つの事柄‥‥、
 だいたいお察しで、ございましょうが、
 それを、すっぱりと、言い当てられました。

◎ これには、さすがの私も、我慢の角を折り、
 とうとう一切を、懺悔して、お許しを願いました。
 そのために、私は、割合に早く、
 あの地獄のような境涯から、
 抜け出ることが、できました。

 ここらで、いったん止めます。

 後半部分の敦子の独白に、
 「人生」の参考となる、重要な示唆が、
 述べられて、います。

 強情や、我が儘が、「人生」で、
 どれだけのマイナスかが、
 敦子の述懐から、読み取れます。

 この後に、小桜姫への懺悔が、あるのですが、
 これについては、次回に、致します。

 これも、また、私たちの「人生」に、
 参考と、なるでしょうから‥‥。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。