小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」58

◎ 香織の、腰元としての願いとは?

※ 神界の掟として、そればかりは‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
☆☆【私(※一風)から】

 現世のことが忘れられない、香織は、
 【霊界】に来ても、
 小桜姫の世話がしたいと、願うのですが、
 それは、叶うのでしょうか?

 そのことについて、あなたも、
 お考え、ください。

 これは、【霊界】というところが、
 現世と、どう違うのか、の、
 根本問題に、関係する事柄、だからなのです。

 あなたも、【霊界】に行って、
 現世のようにしたい、などと、思うことが、 
 叶うのか、どうか?

 現世での、王様なら、
 【霊界】で、どうなるのか?
 も、この応用問題、ですね。

 それでは、今回のところを、
 それを、考えながら、お読みください。

◎ 香織:
 
 姫様(※小桜姫のこと)、お願いでございます。
 これからは、どうぞおそばに、私を置いて、
 くださいませ。私は、昔のとおり、
 姫様の、お身の回りのお世話を、
 してあげたいので、ございます‥‥。

◎ 小桜姫:

 こう言って、香織は、またもや私に、
 すがりつくの、でした。
 これには、私も、ほとほと、持ち扱いました。

◎ 小桜姫:

 神界の掟として、そればかりは、
 許されないのであるが‥‥。
 
◎ 香織:

 それは、また、どういう訳でございますか?
 私は、是非、こちらに置いて頂きたい、
 のでございます。

◎ 小桜姫:

 それは、現世ですることで、
 こちらの世界(※【霊界】)では、
 そなたも知るとおり、着物の着替えにも、
 頭髪の手入れにも、少しも人手は要らぬ、
 ではないか。
 それに、何とも致し方ないのは、
 それぞれの御霊の因縁、
 めいめい、きちんと割り当てられた、
 境涯があるので、たとえ親子、夫婦の間柄でも、
 自分勝手に、同棲することは、できませぬ。

◎ そなたの志は、嬉しく思いますが、
 こればかりは、諦めてたもれ。
 逢おうと思えば、いつでも逢える世界であるから、
 どこに住まなければならぬ、ということは、
 ないはずじゃ。

◎ それほど私のことを、思ってくれるのなら、
 そんな我が儘を言うかわりに、
 みっちり身相応の修行を、してくれるがよい。
 そして、思い出したなら、
 ちょいちょい私の許に、遊びに来てたもれ‥‥。

◎ その日は、暇を告げて、自分の所へ帰って、
 行きました。

 以上です。

 この会話からも、わかる通り、
 【霊界】に帰れば、
 現世でのことや、現世での執着を、
 いち早く、棄てていかねば、ならない、
 のです。

 現世のことは、数多くあった「人生」の、
 一回だけのこと。
 
 その現世のことに、縛られては、
 まさに、本末転倒。
 
 現世での、役割は、現世で、終了と、
 なるわけです。

 例えば、女性としての、「人生」だった場合、
 早く、それに区切りをつけ、
 もしかしたら、次は、男性としての「人生」が、
 待っているかも、しれない、のですから‥‥。

 いつまでも、終わった現世の「人生」に、
 固執していては、次へ進めない、
 のです。

 あなたは、【魂】であり、
 どんな「人生」も、経験できる、
 のですから‥‥。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。