「地獄」の状況 (※心象風景)08

◎ 居酒屋にて ①

※ はたして、酒は飲めるのか?

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☆☆【私(※一風)から】

 「人間」は、死んだから、とて、
 それは、「身体」が無くなるだけのことで、
 その「思考」は、生きていた頃と、
 何ら、変わることは、ないのです。

 それどころか、
 「思考」すると、同時に、
 そこへ、瞬間移動してしまう、ものですから、
 まさに、やりたい放題と、なりかねません。

 一種の、透明「人間」に、なった、
 訳です。

 さて、「死後」、飲み食いは、
 できる、のでしょうか?

 そこらへんが、今回、語られます。

 R氏は、自身に取り憑いていた、
 悪者の「霊魂」に、言われるがまま、
 ある、居酒屋に、連れて行かれます。

 そこでの、様子が、どんなものなのか?

 読んでいきたいと、思います。

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R氏:

 「吾が輩は、何より、酒が飲みたいな」

悪者の「霊魂」:

 「それなら、こっちへ来いよ」

 「酒の好きな奴に、おあつらえ向きな店がある」

R氏:

 すると、たちまちにして、ある居酒屋に、
 我々は、いた。

 そこは、たしかにロンドンの、
 イーストエンドの、どこかで、あるらしい。

 その居酒屋には、下層階級の男も女も、
 さらには、子どもさえも、いた。

 しかし、
 その居酒屋の、ジンや、ウイスキーの、
 いい匂い、の嬉しいこと‥‥。

 吾が輩は、早速、カウンターに置いてある、
 ビールジョッキに、しがみついた。

 だが、しかし、
 いくら、ジョッキをつかもうとしても、
 手に載らない。

 そうなると、呑みたい気持ちが、
 一層、強くなるばかり‥‥。

 「身体」中が、燃え出しそうに、
 感じられた。

 それにしても、あの悪者の「霊魂」は、
 どうしているのか?
 と、後ろを振り返ると、
 
 彼は、大きな口を開けて、
 吾が輩のことを、嘲り笑っていた、
 のだった。

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‥‥‥‥今回は、ここまでと致します。

 R氏は、悪者に連れて行かれて、
 居酒屋に、いました。

 しかし、酒を前にして、
 その酒の杯を、持つことが、できません。

 酒の匂いだけが、R氏の鼻に、
 まとわりつきます。

 そんな、酒を前にして、飲めないR氏を見て、
 悪者の「霊魂」は、大笑いします。

 R氏は、死者としては、まだ新米なので、
 どうやれば、酒が飲めるのか?
 知らなかった、のを見て、笑ったのです。

 「あなた」も、死ねば、
 ひょっとすると、R氏と、同じ状況に、
 なるかも、しれません、よ。

 ここは、他人事のように、読むのではなく、
 自分事として、お読み頂きたいと、願います。

 この続きは、次回と、致します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございます。