人生に役立てる、古典の知恵「07」
◎ 九仞の功を、一簣に虧く
(※きゅうじんのこうを、いっきにかく)
(『書経』)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
【【神様】ご自身からの、解説】
物事の完成は、難しく、
最後の最後まで、油断ならない。
一円が足らず、一円に泣くことも、
あるのである。
たった、一円とはいえ、
足りなければ、支払いは、完了しない。
これを、
◎ 一円を笑う者は、一円に泣く
と言うのである。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
【私(※一風)からの、解説】
九仞とは、高い山を盛って造る、こと。
一簣とは、モッコ(リアカー)一車分の土、のこと。
たった、モッコ一車分の、土を欠くことで、
山の造営は、完成しなかった、
ことを、意味しています。
最後の、一土、
最後の、一匙、
最後の、一筆、
最後の、一印、
どれを、とっても、それが、なければ、
モノは、成らず、
料理は、整わず、
絵は、出来上がらず、
書類(※調印)は、正式なものとは、ならない、
のです。
物事は、最後の詰め、こそ、肝要。
最後の一手、まで、
勝負が、決まるまで、
油断は、大敵、であります。
これはまさに、「人生」そのものだと、言えるでしょう。
99%では、まだ、未完成なのです。
100%を、確かに見届けるまでは、力を抜いては、
ならない、教えで、あります。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。