「地獄」の状況 (※心象風景)34

◎ 「地獄」の大都市、古代ローマ ⑤

※ 「地獄」での、「常識」

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☆☆【私(※一風)から】

 R氏にとって、この街は、
 初めての土地、でした。

 ですから、ここでの「常識」が、
 まだ、つかめていません。

 これから、家来の男が、それを、
 R氏に、説明しますが、
 まことに、「地獄」の「心境」が、
 うまく、語られます。

 こういう「心境」が、【この世】の私たちに、
 ありや、なしや?

 少しでも、あるならば、
 「あなた」も、「地獄」に片足、
 入れているも、同然だと、
 心して、お読み頂ければ、と、存じます。

‥‥‥‥では、今回のところを、読んでいきましょう。

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R氏:

 「何? 陛下だと?」

 「いったい、それは誰だ?」

家来の男:

 「よくは、知りませんが、
 とにかく、あの方が、皇帝で、
 この街を、支配しておられます」

R氏:

 「そうすると、「地獄」には、
 他にも、まだ皇帝が、いるのか?」

家来の男:

 「左様でございます」

 「王だの、将軍だのも、大勢います」

R氏:

 「そんなにたくさんいては、
 喧嘩をするだろうな?」

家来の男:

 「喧嘩?」

 「旦那様は、妙なことを仰られます」

 「旦那様は、いったいどこからここへ、
 お出でになられたのですか?」

R氏:

 「なぜ、そんなことを聞く?」

家来の男:

 「それは、旦那様、
 「地獄」に喧嘩は、つきものです」

 「ここは、憎悪と残忍の本場ですよ」

 「我々は、間断なく、喧嘩ばかりします」

 「地方と地方とは、しのぎを削り、
 皇帝と皇帝とは、いつも戦争をします」

 「現に、我々は最近、この地方を、
 征服しました」

 「今日は、その先勝祝いに、
 捕虜たちを、ここに引き出して、
 試合(※決闘)をさせるのです」

‥‥‥‥今回は、ここまでと致します。

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 いかがだったで、しょうか?

 「地獄」では、常に争い、
 その中で、自分の居場所を、創る、
 のです。

 ですから、一時も、油断は、できません。

 少しでも、隙を見せれば、
 相手に、やられるのです。

 そして、そうあることが、当たり前の、
 「世界」なのです。

 【この世】にも、同様の点は、
 あるのでは、ないでしょうか?

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございます。