小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」93

◎ 梅の「精」との対話

※ この可愛いい少女と、差し向かいになりました

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☆☆【私(※一風)から】

 「生」あるところ、それを生かしめている、
 【魂】あり、なのです。

 動物の場合も、もちろん、【魂】が、
 その動物を、生かしめています。

 それが、植物の場合、それを生かしめている、
 「妖精」あり、なのです。

 つまり、【魂】である、「精」です。

 草や木にも、当然、身体の奥には、
 それを生かし、成長させている、「精」、
 が、いるのです。

 ぜひ、それを知って頂きたいと、
 思います。

 その点、この『小桜姫物語』は、
 たいへん貴重な文献だと、強調して、
 おきます。

 さて、梅の「精」との対話とは、
 どんな、なのでしょうか?

 早速、読んでいきましょう。

◎ 小桜姫:
 私は、なるべく先方を驚かさないように、
 静かに、静かに、腰を下ろして、
 この可愛いい少女と、差し向かいに、
 なりました。

 梅の「精」は、思いの外、
 悪びれた様子もなく、私の顔をしげしげと、
 見つめて、立っています。

◎ 小桜姫:
 梅の「精」さん。
 あなた、お年歳はおいくつで、
 ございます?

 生前の癖で、私は、真っ先に、
 そんなことを、訊いてしまいました。

◎ 梅の「精」:
 年齢? 私、そんなものは、
 存じませぬ‥‥。

 梅の「精」は、銀の鈴のような、
 きれいな声で、そう答えて、キョトンと、
 しました。

◎ 小桜姫:
 私は、これで「妖精」と、すらすら、
 談話のできることが、判って、
 嬉しくて、なりませんでした。
 私は、続いて、いろいろ話しかけました。

 ほんに、あなた方に、年齢などは、
 ないはずで、ございました‥‥。
 でも、あなた方にも、やはり、
 両親もあれば、兄弟も、あるのでしょうね?

◎ 梅の「精」:
 私のお母様は、それは優しい、
 良いお母様で、ございます‥‥。

 兄弟は、あんまり沢山で、
 数がわかりませぬ‥‥。

◎ 小桜姫:
 あなたは、よく怖がらずに、
 私のところへ、来てくれましたね。

◎ 梅の「精」:
 でも、おば様(※小桜姫)は、
 私を、可愛いがってください、ますもの‥‥。

 今回は、ここまでと、いたします。

 植物の繁殖は、それは、凄まじいもので、
 大量の種子が、親木から、放出されます。
 
 適当な土地さえあれば、すぐにも、
 その植物の森と、なるくらい、です。

 私(※一風)も、鎮守の森で、
 一面、銀杏の苗木が、育っているのを、
 目撃しました。

 きっと、この梅の「精」と同じように、
 可愛いい、銀杏の「精」が、ダンスしている、
 のでしょう。
 そう、想像できます。

 次回も、この対話の続きを、
 載せたいと、思います。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。