小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」145

◎ 小桜神社の由来 ②

※ 私がまだ現世に生きていた時代に‥‥。

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☆☆【私(※一風)から】

 それでは、今回も、
 小桜神社の由来について、
 読んでいきましょう。

◎ 小桜姫:
 事の次第を調べますると、
 話は、ずっと遠い昔、
 私がまだ現世に生きていた時代に、
 遡るので、ございます。

 前にもお話しした、通り、
 良人の討ち死に後、私はしょっちゅう、
 そのお墓参りを、致しました。

 何しろ、お墓の前に行って瞑目すれば、
 必ず良人の在りし日の面影が、
 ありありと、眼に映るので、ございますから、
 当時の私にとりて、
 それが何よりの、心の慰めで、
 よほどの雨風でもない限り、
 滅多に、墓参を怠るようなことは、
 ないのでした。

 今日も、またお目にかかって来ようかしら、
 
 私としては、ただそれ位の、
 あっさりした心持ちで、出掛けたまでのことで、
 ございました。

 この墓参りは、
 私が病の床につくまで、
 ざっと一年あまりも、続いたで、
 ございましょうか‥‥。

 
 今回は、以上です。

 元の三浦の城主の奥方が、
 毎日、墓参をした、とのこと、
 これは、当然、付近の住民にも、
 気づかれること、でしょう。

 きっと、奇特なことと、
 同情と、敬意の目で、見られていたことと、
 拝察します。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。