ことわざに学ぶ「人生」:その290

◎ 千里の馬も、伯楽に逢わず

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☆☆【私(※一風)から】

 千里の馬とは、名馬のこと。

 伯楽とは、名馬を見極める人のこと。

 これは、
 いつの時代にも、有能な人はいるものだが、
 その才能を見抜き、
 発揮させてくれる人と出会えることは、
 滅多にないということのたとえ、
 です。

 いかに優れた選手がいたとしても、
 その選手を認め、使う名監督がいなければ、
 その選手は、結局は、日の目を見ず、
 埋もれた存在のまま、
 消えていくのです。

 このことわざを、詳しく載せます。
 原典は、

 世間に、馬の良し悪(あ)しを、
 よく見抜く人がいてこそ、
 千里も走る名馬というものが、
 ありうるのである。
 名馬は、いつでもいるけれど、
 それを見抜く人は、いつもいるとは限らない。
 だから、
 たとえ名馬がいたとしても、
 見抜く人がいなければ、
 ただ下働きの者にこき使われ、
 飼い葉桶(おけ)の間に、
 首を並べて死んでしまって、
 千里も走る名馬とはいわれないままで、
 終わってしまう。

 名馬に十分食べさせなければ、
 並の馬と同じになってしまうし、
 並の馬と同じように、
 鞭(むち)打ったり、食事させたりして、
 名馬を理解しないで、
 世の中には良い馬はいない、などと言っている。
 ああ、世の中にはほんとうに名馬がいないのか、
 それとも、世の人が名馬を見分けられないのか。

 あなたが、人を使う立場にいるなら、
 伯楽たる、眼力を、養うべきです。

 また、あなたが、使われる身なら、
 よき上司に出逢えることが、
 どんなに幸せなことかを、
 知るべき、です。

 ほとんどの人は、
 目の前に、名馬がいても、
 それに気づけず、
 チャンスを、逃していく、のです。

 だから、何回も、何回も、
 「人生」が、必要なのだとも、言える、
 でしょう。

 【この世】で、【真理】を聴ける、
 機会を、逃さない、
 あなたで、あって欲しいと、
 切に、願っています。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。