小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」35

◎ 「守護霊」とは? ②

※ 何とも言えぬ、親しみの念が‥‥

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☆☆【私(※一風)から】

 前回の続きとなります。

 小桜姫の「守護霊」とは、いったいどんな人、
 だったのか?

 早速、小桜姫からの報告を、読み進めましょう。

◎ ある日、私が御神前で、いつもの通り、
 深い「精神統一」の状態に、入っていた時で、
 ございます。

◎ 意外にも、一人の小柄の女性が、
 すぐ目の前に現れ、
 いかにも優しく、私を見てにっこりと、
 微笑まれるのです。

◎ うち見るところ、
 年歳は、二十歳余り、
 顔は、丸顔の方で、
 器量は、さして良いとも言われませぬが、
 どことなく品位が備わり、
 雪なす富士額にくっきりと、黛(※まゆずみ)が、
 描かれております。

◎ 服装は、私の時代よりはやや古く、
 太い紐でかがった、広袖の白衣をまとい、
 そして下に、緋の袴をはいているところは、
 どう見ても、御所に宮仕えしている方のように、
 うかがわれました。

◎ 意外なのは、
 この時初めてお目にかかったばかりの、
 全然未知の方なのにも係わらず、
 私の胸に、何とも言えぬ親しみの念が、
 むくむくと湧いて出たことで‥‥

◎ それにその表情、物腰が、いかにも不思議‥‥
 先方は、丸顔、私は、細面、
 先方は、小柄、私は、大柄、
 外形は、さまで共通の箇所がない、
 にも係わらず、どことも知れず、
 二人の間に、たいへん似たところが、あるのです。

◎ つまりは、上辺はあまり似ないくせに、
 底の方で、よく似ていると言った、
 よほど不思議な、似方なので、ございます。

◎ 「あの、どなた様でございますか‥‥?」
 ようやく、心を落ち着けて、私の方から、
 訊ねました。
 すると、先方は、相変わらずにこやかに、

◎ 「あなたは何も知らずに、おられたでしょうが、
 実は、自分は、あなたの「守護霊」‥‥」
 「あなたの、一身上の事柄は、何もかも、
 よう存じている、者なのです」

◎ 「時節が来ぬために、これまで陰に控えていましたが、
 これからは、何事も話し相手になって、あげます」

◎ 私は、嬉しいやら、恋しいやら、
 また、不思議やら、‥‥

 と、こう続きます。

 小桜姫に、こうした「守護霊」がいるように、
 あなたにも、「守護霊」が、いるのです。

 小桜姫よりも、時代が古い人のようでしたが、
 このように、きっとあなたにも、
 「守護霊」が、いるのです。

 常に、見守られて、いるのです。

 今回は、ここまで、としますが、
 この『小桜姫物語』を、ぜひ、自分事として、
 お読み頂ければ、と願っています。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。