小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」63

◎ 天狗の頭目に逢うこと

※ その会話の内容とは?

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
☆☆【私(※一風)から】

 「天狗界」に着いた小桜姫は、
 天狗の道場に案内されます。

 その道場とは、どのようであるのか?

 また、現れた天狗の頭目とは、
 どのような人物(?)なのか?

 今回は、このようなところを、
 読み味わって、いきましょう。

◎ 小桜姫:
 
 やがて古い古い、杉木立がぎっしりと、
 全山を覆い尽くして、
 昼間なお暗い、とてもものすごい所へ、
 さしかかりました。
 いつしか、一軒の家屋の前へ、出ました。

◎ それは、丸太を組んで出来た、
 やっと雨露を凌ぐだけの、
 極めてざっとした荒ら屋で、
 広さは、畳ならば、二十畳は敷ける位で、
 ございましょう。
 が、もちろん畳は敷いてなく、
 ただ荒削りの、厚板張りに、なっていました。

◎ 指導役の神様:
 
 ここが天狗の道場じゃ。
 人間の世界の、剣術道場によく似ている、
 であろうが‥‥。

◎ 小桜姫:
 
 と見ると、室内には、白衣を着た、
 五十余歳と思わるる、一人の修験者らしい、
 人物がいて、丁重に腰をかがめて、
 私たちを迎えました。

◎ 天狗の頭目:
 
 ようこそ‥‥。かねてのお達しで、
 あなた方のお出でを、お待ち受けておりました。

◎ 小桜姫:
 
 私は直ちに、これが天狗さんの頭目、
 であるな、と、悟りましたが、
 かねて想像していたのとは、違って、
 格別鼻が高い訳でもなく、
 ただ、体格が普通人より少し大きく、
 また、眼の色が、人を射るように、
 強い位の相違で、
 そして、総髪にした頭の上には、
 例の兜巾(※ときん)が、ちょこんと、
 載っておりました。

◎ 天狗の頭目:
 
 女人禁制の土地柄、格別のおもてなし、
 とて、でき申さぬ。
 ただ、いささか人間離れのした、
 一風変わっているところが、
 この世界の、ご馳走で‥‥。

 
 今回は、以上と致します。

 天狗の頭目からの言葉に、
 「かねての、お達しで」
 と、あるように、
 もはや、小桜姫の【霊界】の様々な世界への探訪は、
 位の高い神々からの、指図・計画、であると、
 想像が、つきます。

 小桜姫に、【霊界】探訪をさせる、
 ということは、即、【この世】の人たちへの、
 教えとなっている、と、
 解釈できます。

 神々には、ある計画があり、
 その端緒として、
 小桜姫からの【この世】への通信が、
 なされた、と、思い知ることが、
 できるのです。

 そして、今回の「天狗界」探訪は、
 【この世】で言えば、
 アスリートの世界への、繋がりが、
 想像される、のです。

 次回、さらに、読み進めます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。