小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」106

◎ 滝の主の、白龍

※ そこには、たいそう立派な、 
  一体の【龍神】様が、鎮まっておられたのでした。

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☆☆【私(※一風)から】

 小桜姫の新しい修行場が、滝のある場所に、
 定められました。

 滝という場所は、特別な場所、
 であります。

 【この世】でも、
 たいていの滝は、神仏の鎮まる場所として、
 結界が張られ、祀られている、
 ものです。

 小桜姫の修行場となった、滝にも、
 【龍神】が、鎮まっておられたのでした。

 しかも、立派な白龍が‥‥。

 さあ、今回の部分を、読んでいきましょう。

◎ 小桜姫:
 今度の私の修行場は、山の修行場よりも、
 一段、格の高い浄地で、
 そこには、たいそう立派な、一体の【龍神】様が、
 鎮まっておられたのでした。

 ある時、私が一心に統一の修行を、
 しておりますと、
 誰かが、後ろの方で、私の名を呼ぶものが、
 あるのです。

 指導役のお爺さんかしら?

 そう思って、ふと振り返ってみると、
 そこには、六十前後と見ゆる、
 優れて品の良い、凛々しいお顔の、
 白衣の老人が、黒っぽい靴を履いて、
 佇んでいました。

 私は、一目見て、
 これはきっと、貴い神様だと、悟り、 
 丁寧に、ご挨拶を致しました。
 それが、つまり、この滝の白龍様、
 なので、ございました。

◎ 滝の白龍:
 ワシは、古くから、この滝を預かっている、
 老人の【龍神】じゃが、
 この度、縁あって、そなたを手元に、
 預かることになって、甚だ喜ばしい。

 一度、そなたに逢っておこうかと思って、
 今日は、わざわざ老人の姿に化けて、
 出て参った。

 人間と談話するのに、龍体では、
 ちと、映りが悪いのでな‥‥。

◎ 小桜姫:
 そう言って、私の顔を見て、
 微笑まれ、ました。

 今回は、ここまでと、致します。

 白龍というからには、
 相当な修行経た、老練な【龍神】様です。

 小桜姫と、話すために、
 指導役のお爺さん、同様、
 人間の姿となって、出てこられた、
 と、自ら明かしました。

 きっと、これからの白龍様の言葉には、
 私たちにも、益するところが、
 大だと、存じます。

 それは、次回より‥‥。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。