小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」160

◎ 小桜神社の由来 ⑰

※ お宮に鎮まるとは?

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☆☆【私(※一風)から】

 いよいよ、御霊鎮めの儀式と、
 なりました。

 神様とは、いったいどのように、
 お宮で、鎮まっているのか?

 今回、それが、小桜姫より、
 語られます。

 読んでいきましょう。

◎ 指導役のお爺さん:
 現界では、いよいよ御霊鎮めの儀に、
 取りかかった。
 そなたは、すぐ、その仕度に、
 かかるように‥‥。

◎ 小桜姫:
 私の身も心も、その時、急に引き締まるように、
 覚えました。

 これから、自分は、このお宮に、
 鎮まるのだ‥‥。

 そう思った瞬間、
 私の姿は、いずくともなく、
 消え失せて、しまいました。

 後で、お爺さんから、承るところによると、
 私というものは、その時、
 すっかり、御幣の中に、入ってしまった、
 のだそうで、
 つまり、御幣が自分か、自分が御幣か、
 その境が、少しも判らなくなった、
 ので、ございます。

 その状態が、どれくらい続いたかは、
 自分には、少しも判りませぬ。

 が、不思議なことに、
 そうしている間、
 現世の人たちが、奏上する祝詞が、
 手に取るように、はっきりと耳に、
 響いてくるので、ございます。

 その後、何回か、こうした儀式に、
 臨んだか、しれませんが、
 いつも、いつも、同じ状態になるので、
 ございまして、
 それは、全く不思議で、ございます。

 以上です。

 神社拝殿には、鏡の横に、
 御幣が、立てられている、ものです。

 これは、神様が宿る、【依代】(※よりしろ)、
 で、あります。

 【この世】に、神様が降臨されるとき、
 やはり、何か、形が必要と、
 なります。

 それを、形代(※かたしろ)とか、
 【依代】と、呼ぶわけです。

 これは、神様に限った話ではなく、
 悪いことにも、同様です。

 悪い霊が、身体に乗り掛かってくる、
 憑依現象が、ありますが、
 基本的に、同じことです。
 身体が、【依代】となってしまい、
 霊が、乗り掛かってくる、
 わけです。

 この場合、【憑代】(※よりしろ)、
 と、呼びます。

 善悪が、あるわけです。

 善悪が、あるから、
 前回扱った、産土神からの、お諭し、
 が、あった、わけです。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。