小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」11

◎ 私の隠れていた所は、油壺の狭い入江を隔てた、
 南岸の森の陰、そのにホンの形ばかりの、
 仮屋を建てて、一族の安否を気づかいながら、
 侘び住まいをして、おりました。

 只今、私が祀られている、
 あの小桜神社の所在地、少し地形は、
 違いましたが、だいたいあの辺りだった、
 のでございます。

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☆☆【私(※一風)から】

 この小桜姫は、この本が書かれた当時(※昭和初年)、
 婦人の夫である、浅野和三郎氏には、
 小桜神社ことは、おろか、
 小桜姫の存在すら、知らなかった、
 と、語っています。

 小桜姫とは、いったい誰なのか?
 霊が言うように、はたして、
 三崎の油壺には、そういう神社が、あるのか?
 さっぱり、知らなかった、わけです。

 浅野和三郎氏は、
 その後、油壺に行き、
 そこに住む古老に聴くことによって、
 ようやく、小桜神社の所在地と、
 小桜姫のことを、知ることと、なります。

 小桜姫霊の、言うとおりの、歴史と、
 その物証である、神社が、
 あったのです。

 そして、
 小桜姫は、【この世】を去って400年、
 昭和初年においては、
 浅野和三郎氏の婦人である、
 多慶子夫人の、守護霊となって、
 いたわけです。

 この油壺とは、
 小桜姫が、新井城から疎開し、
 外部より、戦の模様を眺めていた場所、
 だった、ということです。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。