小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」31

◎ 愛馬「若月」と、【霊界】での再会なるか?

※ 【霊界】での、動物の世界とは?

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☆☆【私(※一風)から】

 今回は、人間に愛玩された動物のこと、
 について、です。

 室町時代のことなので、
 その動物とは、馬になります。

 小桜姫が日常、乗馬に使っていた馬は、
 「若月」という牝馬で、
 小桜姫にたいへんよく、懐いていた、
 ようです。

 ふと、「精神統一」を図る小桜姫の脳裏に、
 愛馬「若月」の姿が、浮かび上がりました。
 どうやら、「若月」も、寿命となり、
 【霊界】に、来ているのでは?
 と、小桜姫は想像しました。

 この場面から、今回は、読んでみましょう。

◎ 「ことによると、「若月」はもう、
 死んだのかも、しれぬ‥‥」
 そう感じましたので、お爺さまにお訊ね、
 してみますと、果たして、こちらの世界に、
 引っ越している、とのことに、
 私は是非、一目、昔の愛馬に、逢ってみたくて、
 たまらなく、なりました。

◎ 勝手なお願いながら、一度「若月」の許に、
 連れて行ってくださる訳には、まいります、
 まいか‥‥

◎ 「それは、いと容易いことじゃ」と、
 例の通り、お爺さまは親切に、答えて、
 くださいました。

◎ 「馬の方でも、ひどくそなたを慕っているから、
 一度は逢っておくがよい。これから一緒に、
 連れて行ってあげる‥‥」

◎ 幽界(※【霊界】の一部)では、
 どこをどう通っていくのか、
 途中のことは、ほとんどわかりませぬ。
 そこが、幽界の旅と、現世の旅との、
 大した相違点でございますが、
 ともかくも私たちは、瞬く間に、
 途中を通り抜けて、ある一つの、
 馬の世界へ、やってまいりました。

◎ そこは見渡す限り、馬ばかりで、
 他の動物は、一つもおりません。
 しかし不思議なことには、
 どの馬もどの馬も、皆たくましい駿馬、
 ばかりで、毛並みのもじゃもじゃした、
 いやに脚ばかり太い駄馬などは、  
 どこにも見かけない、のでした。

◎ 「私の「若月」も、ここにいるのかしら?」
 そう思いながら、ふと向こうの野原を眺めますと、
 一頭の白馬が、群れを離れて、
 跳ぶが如くに、私たちの方へ、駆け寄って、
 まいりました。

◎ それは、言うまでもなく、私の懐かしい、
 愛馬で、ございました。
 「まあ「若月」‥‥お前、よく来てくれた‥‥」

◎ 私は心から嬉しく、しきりに自分にまつわりつく、
 愛馬の鼻を、いつまでもいつまでも、軽く、
 撫でてやりました。
 その時の「若月」の、嬉しげな面持ち‥‥、
 私は覚えず、涙ぐんでしまったので、
 ございました。

 ここらで、いったん置きます。

 他の【霊界】からの通信などを読めば、
 人間に愛玩された、動物について、
 良く、出てきます。

 特に、犬については、よく報告されて、
 います。

 この、小桜姫からの報告と、全く同じように、
 馬の世界があれば、犬の世界も、あります。

 そして、逢いに行くと、群れの中から、
 ペットの犬が、跳んでくる、
 のです。

 ペットにとっては、人間からの愛情は、
 よくわかっており、これは、ペット自身にとっても、
 人間との交流で、【魂】が向上進化する、
 ことに、つながっている、のです。

 しかし、
 人間の【魂】と、動物の【魂】との間には、
 大きな懸隔があり、
 それだけ、人間の【魂】の方が、進化しており、
 逆に、これら動物に対して、責任も負っている、
 ことに、なるのです。

 ペットを飼っておられる方も、多いかと思います。
 充分、愛情を注いであげてやって、
 欲しいと、思います。

 いずれ、あなたも、ペットと、
 【霊界】でも、逢える日が来るのですから‥‥。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。