小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」13

◎ 小桜神社、建立を語る

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☆☆【私(※一風)から】

 小桜姫は、落城後の経緯から、
 小桜神社、建立の訳を語っています。
 それを、載せてみます。

 ◎ 城跡の一部に、三浦一族の墓が、
  築かれましたので、私は自分の住居から、
  ちょいちょい墓参を、いたしましたが、
  墓の前で、目をつむって拝んでおりますと、
  良人の姿がいつも、ありありと目に、
  現れるので、ございます。

 ◎ 当時私は、別に深くは考えず、
  墓に参れば、誰にも見えるものであろう、
  くらいに、思っていました。
  私が、三浦の地を離れる気がしなかった、
  のは、このことがあったためで、
  ございました。

 ◎ 当時の私にとりましては、
  死んだ良人に逢うのが、【この世】における、
  ほとんど唯一の慰安、
  ほとんど唯一の希望だった、
  のでございます。

 ◎ 私が、死ぬるまで、三浦家の墳墓の地を、
  離れなかった、ということは、
  その領地の人民の心に、よほど深い感動を、
  与えたようで、ございました。

 ◎ 小桜姫は、貞女の鏡である。
  などと、申しまして、私の「死後」に、
  社を建てて、神に祀ってくれました。
  それが、今も残っている、
  あの小桜神社で、ございます。
  
 とあります。

 神社に祀られた本人から、
 こうやって、建立の経緯を語る、
 というのは、前代未聞のことでは、
 ないでしょうか?

 今も、全国に数々の神社があります。
 その中で、人間が神として祀られた、
 ものも、多くあります。
 大いに、参考となる、事象だと、
 思われます。

 私(※一風)も、先年、
 この小桜神社に、参拝することが、
 ようやく、叶いました。
 今も、地元の人たちに、篤く祀られて、
 おりました。

 ありがたいことだと、感銘を受けております。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。