小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」49

◎ 「龍宮」行き。途中の湖水で、小桜姫が見たものとは?

※ 何事も、修行じゃ。「精神統一」して見るがよい。

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☆☆【私(※一風)から】

 指導役のおじい様に連れられて、
 小桜姫は、「龍宮」行きに出発しましたが、
 途中で、ある湖水がありました。

 そこに立ち寄ったのも、意味があり、
 指導役のおじい様は、小桜姫に、
 「精神統一」せよ、と言います。

 そこで、小桜姫は、何を見たのでしょうか?

 今回は、その場面を読んでいきましょう。

◎ 小桜姫:

  ようやく山を降り切った、と思うと、
 たちまちそこに、一つの大きな湖水が、
 現れました。
 よほど深いものと、みえまして、
 たたえた水は、藍を流したように、
 蒼みを帯び、水面には対岸の、鬱蒼たる、
 森林の影が、黒々と映っていました。

◎ 岸は、どこもかしこも、皆割ったような巌で、
 それに、松、杉、その他の老木が、
 大蛇のように、垂れ下がっているところは、
 風情が良い、というよりは、
 寧ろ、もの凄く、感ぜられました。

◎ 小桜姫:
 
  ここは、何ぞ言われのある所で、
 ございますか?

◎ 指導役のおじい様:

  ここは、まだ若い、下級の【龍神】たちの、
 修行の場所なのじゃ。
 ワシは、時々見回りに来るので、
 ようこの池の勝手を、知っている。
 何も修行じゃ。
  そちも、ここでちょっと「精神統一」をして、
 見るがよい。
  たくさんの【龍神】たちが、見えるであろう‥‥。

◎ 小桜姫:
 
  私は、とある巌の上に坐って、
 統一状態に入ってみますと、
 果たして、湖水の中は、肌の色の黒っぽい、
 あまり品の良くない【龍神】さんで、
 ぎっしり詰まっていました。 
  角のあるもの、無いもの、
 大きなもの、小さなもの、
 眠っているもの、暴れているもの‥‥
 初めて、そんな無気味な光景に接した私は、
 覚えず、びっくりして、眼を開けて、
 叫びました。
 
  おじい様、もう沢山でございます。
 どうぞ、もっと晴れやかな所へ、
 お連れくださいませ‥‥。

 以上です。

 【龍神】にも、成長度合いで格があり、
 それが、【龍神】の肌の色に出る、ようです。
 
 今回は、若い、蒼黒い【龍神】の姿を、
 見せられた、わけです。

 【この世】でも、洋の東西を問わず、
 龍は、描かれています。
 それは、本当にあるから、だと言えます。

 龍(※ドラゴン)は、本当にいるわけ、
 です。

 というより、龍は、私たちの大元の、姿だと、
 私(※一風)は、考えています。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。