小桜姫の言葉に学ぶ【真理】と「人生」112

◎ 雨降りの【龍神】さんを、呼ぶこと

※ 雨には、雨の受け持ちがある‥‥。

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☆☆【私(※一風)から】

 気象現象は、未だに解明され得ない部分が、
 あるもの、です。

 なぜ、雨が降るのか?
 なぜ、雷が鳴るのか?
 台風は、どうして起こるのか?

 突風や、竜巻は、どのようにして起こるのか?

 これらは、判ったようで、判らないものです。

 これら気象現象の裏には、
 【龍神】の存在がある、と言うことを、
 示唆するのが、今回の報告と、
 なります。

 早速、読んでいきましょう。

◎ 滝の【龍神】さん:
 実は、今日ここで、そなたに、
 雨降りの実況を見せる、つもりなのじゃ。
 と申して、別にワシが、直にやるのではない。
 雨には、雨の受け持ちがある‥‥。

◎ 小桜姫:
 そう言って、滝のお爺さんは、
 眼を閉じて、ちょっと黙祷をなさいましたが、
 間もなく、ゴーっという音がして、
 それが、あちこちの山々に、こだまして、
 ややしばらく、音が止みません、でした。

 と見ると、向こうに、
 一人の若い男子の姿が、現れました。
 年の頃は、三十ばかり、
 身には、丸みがかった袖の、
 浅黄の衣服を着け、
 そして、膝のあたりでくくった、
 やはり浅黄色の袴を穿き、
 足は、草履に足袋と言った、
 はなはだ身軽な、出で立ちでした。

 髪は茶筅に、結っていました。

 これは、雨降りの【龍神】さんが、
 化けて来たのに、違いない‥‥。

 と見たときに、私はすぐ、そう、
 感づきました。

 不思議なもので、いつ覚えたともなく、
 その頃の私には、それ位の、
 見分けがつく、のでした。

◎ 滝の【龍神】さん:
 今日は、ご苦労であるが、
 ワシのところの修行者に、一つ、
 雨を降らせる実況を、見せてもらいたい、
 のじゃが‥‥。

◎ 雨降りの【龍神】さん:
 承知致しました。
 
 若者は、快く引き受け、
 直ちにその支度に、かかりました。

 今回は、ここまでと、致します。

 どのようにして、雨を降らせるのか、
 については、次回と、致します。

 小桜姫に逢って、その能力を見せるため、
 一時的に、人間の姿に、化けるところは、
 【龍神】さんの、得意とするところ、
 でしょう。

 若い【龍神】さんが、現れたところは、
 本当に面白いと、思います。

 また、その描写も、小桜姫らしく、
 細かく、チェックされており、
 さすが、女性だと、思いました。

 それでは、次回をお楽しみに‥‥。

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読者の皆様へ:今回も、お読みいただき、ありがとうございました。